滋賀県にある日本最小クラフト蒸溜所【長濱蒸溜所】とは?|長濱ニューメイク・AMAHAGANシリーズでWWA2020年に様々な賞を受賞!
今回は地元滋賀のクラフト蒸溜所の『長濱蒸溜所』をご紹介します。
長濱蒸溜所といえば、2020年に初のシングルモルトをリリースし、AMAHAGANシリーズではWWAで2020年金賞受賞など、大活躍のクラフト蒸溜所です。
先日は国内初の試みとして、三郎丸蒸溜所とコラボしたウイスキーを限定発売し、多くのウイスキーファンから注目されています。
長濱蒸溜所を『一醸一樽』をモットーに、100年後も長濱蒸溜所のウイスキーが喜ばれることを目指してウイスキーが製造されています。
長濱蒸溜所とは?
長濱蒸溜所は、滋賀県の長浜市にある蒸溜所です。
元々は、『長濱浪漫ビール』として1996年からビール造りが行われ、2016年にウイスキーを製造する蒸溜所として開設しました。
歴史を感じる建物は、江戸時代から残っていた米蔵を改修しているんですよね!
立地は『長浜駅』から徒歩で5〜6分の所にあり、施設にはクラフトビールの醸造所・レストラン・ウイスキー蒸溜所が全て同じ敷地内におさまっています。
(※因みに蒸溜所の面積は約8坪です)
マスターブレンダーの清井 崇さんや、蒸留責任者の屋久佑輔さんやスタッフの方々は、地ビールを作ってきたノウハウを駆使しながらウイスキー造りを行っています。
長濱蒸溜所の特徴『日本最小クラスの蒸溜所』
長濱蒸溜所といえば、『日本最小クラスの敷地面積』で有名です。
麦芽の粉砕工程から発酵まではビールの製造と兼用し、その後の作業は同じ敷地にある1,000ℓと500ℓの小型の瓢箪型(アランビック型)ポットスチルが使用されています。
(※初留2基・再留1基です)
長濱蒸溜所では、それまで地ビール造りを行っていたので、どウイスキー造りの為にスコットランドの小規模の蒸溜所を見学するなど行っていたそうです。
ザックリ言えば、ビールとウイスキー作りの工程は途中まで似ています。
そのため現在は、同じ機材を使用するにあたり、徹底的な洗浄などの管理を行っているそうです。
長濱蒸溜所で使用している原材料と製法
長濱蒸溜所で使用している酵母は、ビールの仕込みで使うエール酵母でなく、通称ウイスキー酵母(ディスティラリー酵母)が採用されています。
麦芽は、英国産のヘビリーピート麦芽に少量のノンビート麦芽、そして試験的に滋賀県さん大麦麦芽と六条大麦などが使われているそうです。
また、様々なタイプを製造していることもあり、熟成樽にはミズナラ・バーボン・シェリー・ワイン・コーヴァルカスク・クォーターカスクなど多岐に渡ります。
凄いですね!
きっと、創業から様々な試験を繰り返したことで、今の美味しさに繋がっているんですね!
そうですね。
製造工程も、麦芽の粉砕比率・発酵時間・樽詰の時の度数などの試行錯誤を行ってきたそうです。
様々な創意工夫により、長濱蒸溜所で造られるスピリッツの酒質の特徴は、クリアで柔らかく麦芽の甘みと奥行きが感じられ、多くのウイスキー愛好者から注目されています。
長濱蒸溜所のラインナップ
2016年に運営開始した長濱蒸溜所は、4種類のラインナップがありました。
- 長浜ニューメイク
熟成前の原酒を瓶詰めした1本 - AMAHAGAN(アマハガン)
自社のモルトと、海外から取り寄せたモルトをブレンドしたウイスキー - シングルモルト長濱
日本洋酒酒造組合が定めている、ジャパニーズウイスキーの表示基準を満たした商品
※発売する国によってラインナップが変更されているのが興味深いです - その他のウイスキー
他の蒸溜所やバーテンダーの方とコラボした商品
\1番2番の商品をご紹介/
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『長浜ニューメイク』シリーズ
『長濱ニューメイク』シリーズは、世界的なウイスキーのコンペティションWWA(ワールド ウイスキー アワード)2020年で、銀賞・金賞を受賞しました。
長浜ニューメイク59°ノンピート
2020年のワールドウイスキーアワードのシルバーを受賞しました。
『長濱ニューメイク』は、アルコール度数59度のモルトの香りが楽しめる原液です。
現在、長濱蒸溜所で製造が進められているモルトウイスキーが蒸留された直後のニュースピリッツです。
モルトそのものの甘い風味が楽しめ、厚みある風味に仕上がっていると言われています。
ぜひお試しください
長濱ニューメイク59° ピーテッド
2020年のワールドウイスキーアワードの金賞を受賞しました。
『長濱ニューメイクピーテッド』はスモーキーさが特徴で、さらにミズナラ樽も加わっています。
スピートの乾燥レベルを表すフェノール値は、20ppmで比較的スモーキーなレベルとしては中間辺りの部類です。
また、長濱ニューメイクの特徴であるモルトの風味も引き継いでいるようです。
ぜひお試しください
長浜ニューメイク59° ヘビリーピーテッド
『長浜ニューメイク59° ヘビリーピーテッド』は、長濱蒸溜所が製造しているニューポットの中で、一番スモーキーさが楽しめる原液です。
スピートの乾燥レベルを表すフェノール値は45ppmと、『長濱ニューメイクピーテッド』に比べると倍以上です。
すみません…。
フェノール値とスモーキーさのイメージの想像がし難いです。
では、よくスモーキーなウイスキーと言われる『アードベック』のフェルノール値は、約55〜65ppmと言われています。
それより二回り程下回るのが『ポートシャーロット』で、フェノール値は30〜40ppmのウイスキーです。
補足ですが、強烈なピート感で有名な『オクトモア』は、フェノール値が80〜300ppmです。
なるほど!
アードベックを若干下回るものの、かなりスモーキーな風味なんですね。
また、上記でご紹介して他のニューポットと同様に、モルトのしっかりとした風味ももちろんあります。
ぜひお試しください
長浜ニューメイク59° ライトリーピーテッド
長浜ニューメイク59°の次に発売された『長浜ニューメイク59° ライトリーピーテッド』は、仄かなスモーキーさとフルーティーさが掛け合わさったニュースピリッツです。
ニューメイクなのに、ウイスキーのようですね。
ぜひお試しください
\次はWorld Malt Edition/
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『AMAHAGAN』シリーズ
ウイスキーAMAHAGANシリーズ第一弾目のEdition No.1は、2016年からスタートしたばかりの蒸溜所のため、ブレンドには海外のモルトウイスキーをベースに、長濱蒸溜所のモルトとブレンドされています。
『AMAHAGAN』のEdition No.1・Edition No.2・Edition No.3は、世界的なウイスキーのコンペティションWWA(ワールド ウイスキー アワード)で2020年に数々受賞しました。
AMAHAGAN Edition No.1
全てのAMAHAGANシリーズのベースとなるEdition No.1は、ベースを海外のモルトウイスキーを使い、モルトの味わいにポイントにしたウイスキーです。
味わいは、柑橘系のフルーティーさやまろやかな角のとれたバニラの香などを感じます。
飲み口は、非常にサッパリとします。
ぜひお試しください
AMAHAGAN Edition No.2 レッドワインウッドフィニッシュ
今回のAMAHAGANワールドモルトEdition No.2『レッドワインウッドフィニッシュ』には、シリーズ最初のAMAHAGAN Edition No.1をベースに使用しています。
2020年ワールドウイスキーアワードで受賞経歴を持ったウイスキーです。
見た目で分かる通り、Edition No.1を赤ワイン樽で後熟させたことで、赤ワインの香りや風味といった個性を引き継いでいます。
熟した果実のようなフルーティーさと併せて、シナモンのようなスパイシーさが同居しているようなイメージのウイスキーでした。
ぜひお試しください
AMAHAGAN Edition No.3 ミズナラウッドフィニッシュ
『AMAHAGAN Editionミズナラ』は、エディションNo1をベースにミズナラ樽で後熟させています。
見た目は、淡く透き通った明るい琥珀色です。
2020年ワールドウイスキーアワードで部門最高賞を受賞しています。
味わいは、ミズナラ樽由来のオリエンタルな風味と、長濱モルトの甘い香りやオレンジや林檎といったフルーティーさもあわせもっています。
ぜひお試しください
AMAHAGAN エディション 山桜
『AMAHAGAN Edition山桜』は、エディションNo1をベースに、ウイスキーでは珍しい日本原産の『山桜』の木材で作られた樽で4ヶ月後熟させています。
見た目は、Edition No.2の赤ワイン樽で後熟させたものより、明る目の赤みがかった琥珀色です。
味わいは、和の香木『山桜』由来の柔らかで心地良い芳香が特徴的です。
ベースのAMAHAGAN Edition No.1がもつ、モルト感や甘い香りは引き継ぎながら、フルーティーでほのかに梅や桜餅のような和のテイストを感じます。
ぜひお試しください
\次は2020年登場シングルモルト長濱/
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シングルモルト長濱
シングルモルト長濱は、2020年5月に登場した長濱蒸溜所の新しいラインナップです。
ポイントは、「シングルカスク」「カスクストレングス」にこだわり、モルト本来の風味が楽しめるよう設計されています。
シングルモルト長濱 ワインカスク×バーボンカスク カスクストレングス バッチ0078
詳細 | 概要 |
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容量・アルコール度数 | 容量:500ml(アルコール度数55.4%) |
生産数 | 418本 |
バーボンバレルで3年間熟した原酒を使用しています。
そのため、バーボン樽由来のバニラ香や、蜂蜜にトフィーのような甘味などが楽しめる仕上がりです。
見た目も、綺麗な琥珀色で華やかです。
ぜひお試しください
バーボンカスクはこちら
最後に
長濱蒸溜所ラインナップの中でもAMAHAGANシリーズは、ハーフロックの飲み方でも非常にスムーズな飲み心地です。
比較的、飲みやすいクセのない部類のウイスキーだと言えます。
AMAHAGANを造る長濱蒸溜所は、日本の中でも今注目されているクラフト蒸溜所です。
2021年3月30日からは三郎丸蒸溜所と国内初のコラボレーションした、限定新発売のウイスキーが販売さるため、さらに多くのウイスキー愛好者からますます注目されています。
まだ飲んでいない方は、ぜひ遅れを取らないよう試してみてください。
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