アイラモルトのウイスキーでよく聞く『ヨード香』とは?|アイラ島のヨード香が楽しめるオススメのウイスキーをご紹介!


ウイスキーのテイスティングの時に、『ヨード香』といった言葉で香りや風味を表現しますよね。



ええ。
それぞれウイスキーを説明する上で、欠かせない用語です。
皆さんは、具体的に『ヨード香』とは、どういったことモノかご存知でしょうか?
今回はこの『ヨード香』についてと、その代表的なウイスキーについてご紹介していきます。
ウイスキーの感想でよく聞く『ヨード香』とは?



『ヨード香』とは、ウイスキーの香りを伝えるときに使用するワードの一つで、『ヨーディ』と言われることもあります。



海藻や磯の香り、また正露丸などの薬品関係などの香りに例えられますよね。
独特の香りのため、ウイスキーを飲み始めた方が、「んっ!?」と驚くことも多い香りだと言えます。



実は、ヨード香・ヨーディの『ヨード』とは、昆布やわかめなどの海藻系に含まれている『ヨウ素』と呼ばれるミネラルのことです。



つまり海藻由来の香りなんですね。
ヨウ素は体に良いとされ、様々な食品や薬品類に使用されています。
以前まで消毒薬として一般的だった、『ヨードチンキ』と呼ばれた赤い色の消毒薬は覚えていますでしょうか?
消毒薬らしい香りの『ヨードチンキ』も、もちろんヨウ素が使用されています。
『ヨード香』の他の言い回しとは?
上記でお伝えした通り、正露丸などの消毒薬といった香りに近いですが、「これは正露丸の香り」と言ってしまうと印象としてはあまり美味しそうではありません。



そうですよね…
「正露丸で美味しい」とは、初めての人なら尚更ですね。
『ヨード香』と言えば良いですが、他の言い方としては『海の香り・磯の香り・潮の香り・海藻の香り』などが使用されていることもあります。
(もちろん、それぞれが全く同じ香りではありません)
また、よりザックリと言えば、『ヨード香』は大きな部類でくくると、実は『スモーキー』の一部です。
『ヨード香』が特徴のウイスキーとは?



『ヨード香』のするウイスキーは、どこの国のものが多いでと思いますか?



スコットランドのウイスキー(スコッチ)が多いです。
スコッチウイスキーは、多彩な香りの銘柄が豊富だと言われています。
中でも、海に面した小さな島々の蒸溜所が多いアイラ島のウイスキーは『ヨード香』が特徴の一つです。
スコッチウイスキー好きの方の中には、アイラファンがいる程、スコッチの中でもアイラ島で作られるウイスキーは印象的だと言えます。
なぜ海藻由来の『ヨード香』が特徴のウイスキーが生まれるのか?


ヨードの香りがウイスキーにつく理由は、使用する材料とウイスキー製造工程に理由があります。



まずヨード香の元となる材料は、ピート(泥炭)です。



ピートは、植物(ヘザーなど)・海藻などが長い年月をかけて積もった土が炭化してできたものですね。
海に面した土地のアイラ島では、海藻などが多く含まれているでピート(泥炭)を使用しています。
アイラ島のピートは、火に炊くと磯のような香りつまり『ヨード香』が強く、これがアイラモルトの特徴に繋がります。
\次はヨードの香りが付く秘密/



次に製造工程ですが、ウイスキー作りの中で『製麦(モルティング)』と言う、主原材料のモルト(大麦麦芽)を作る工程があります。
この工程でピートの香りが付きます。
製麦工程では、大麦を発芽させ大麦麦芽にすることが目的です。
良い具合まで発芽すると、ピート(泥炭)を焚き大麦を乾燥さて発芽を止めます。
この工程で、ピートがもつ香りが大麦麦芽にうつります。
ヨードの香りが強いおすすめのアイラモルトのウイスキーをご紹介


上記でお伝えした通り、アイラモルトはスモーキーな『ヨード香』が特徴です。
中でも、下記の銘柄はヨード香が強い銘柄として挙げられることが多いです。
では各蒸溜所のおすすめのウイスキーをご紹介します。
(※下記でご紹介するウイスキーは、全てシングルモルトウイスキーです。)
↓↓ラフロイグ蒸溜所↓↓
ヨード香・甘みが特徴
【ラフロイグ・セレクトカスク(ノンエイジ)】
ラフロイグのスタンダード商品『10年』と違い、『ラフロイグ・セレクトカスク』はバーボン樽と二種類のシェリー樽によって熟成されています。
さらに、この二種類の原酒をブレンドした後、ヴァージン・アメリカンオーク樽で後熟させ、独特の味わいのウイスキーに仕上がっています。



10年との違いは、アイラモルトらしいヨード香(スモーキーさ)や、口当たりがマイルドな印象です。
そして甘味が強く、風味の複雑さが増しているのも特徴的です。
ぜひお試しください


↓↓次はラガヴーリン蒸溜所↓↓
スモーキーさとアイラらしい海藻の香りが特徴の
【ラガヴーリン16年】
『ラガヴーリン16年』は、まさに正露丸のようなスモーキーな香り・アイラらしい海藻の香りと併せて、フルーティーな甘味も感じさせてくれるシングルモルトウイスキーです。
また、ドライさもあるなど多彩な面をもっており、『アイラの巨人』と称されています。



かなりインパクトのあるウイスキーなので、スモーキーさやヨード香が初めての方には、好き嫌いがハッキリと別れるでしょう。
ですが、1816年に創業してから多くの熱狂的なファンがおり、品薄などの懸念も以前あった程です。
現在は、常時約2万樽の原酒を確保していると言われています。
ぜひお試しください




↓↓次はアードベッグ蒸溜所↓↓
薬品や薬草などの強いヨード香が特徴の
【アードベッグTEN(10年)】
『アードベッグTEN(10年)』の風味でよく例えられるのは、薬品や薬草などのヨード香や、重厚なスモーキー感や潮の香りなどです。
また、アードベッグの味わいにはピリッとしたスパイシー感も感じることができます。



アードベッグのスモーキーフレバーは、一度飲むと病みつきになる香り豊かな独特さがあります。
上記でご紹介したラフロイグやラガーヴーリンも、もちろんアイラモルトらしい香りが特徴的ではあるものの、強烈なピート感・ヨード香に挑戦したいのであれば『アードベッグ』だと言えるでしょう。
ぜひお試しください


↓↓次はブルックラディ蒸溜所↓↓
スモーキーなピート香とフルーティーさが特徴の
【ポートシャーロット10年】
『ポートシャーロット10年』は、ブルックラディ蒸溜所のピート香を炊くシリーズのシングルモルトウイスキーです。
※ブルックラディ蒸溜所は、全くピートを炊かないモノ・ピート香を炊くモノ・強烈なスモーキーなモノと、3種類のバリエーションで造っています。
アードベッグに比べて『ポートシャーロット10年』は、フェノール値が二回り程下回る30〜40ppm程と言われています。



スモーキーさやピート感と合わせて、フルーティーで華やかな香りや甘さが強い印象です。
また、ポートシャーロットと併せて、全くピートを炊かないブルックラディを比較するのも興味深いでしょう。
ぜひお試しください


ノンピートはコチラ


↓↓もう一度ブルックラディ蒸溜所↓↓
強烈なピート香が特徴の
【オクトモア】シリーズ
『オクトモア』は、先ほどご紹介した『ポートシャーロット10年』のブルックラディ蒸溜所が製造している、ピートが強烈なウイスキーです。
オクトモアのシリーズは、フェノール値はゆうにアードベッグTEN(10年)の約55〜65ppmを越え、中には200越えのものもあります。
ちなみに今回取り上げた『オクトモア07.1』は、フェノール値 208PPMです。



強烈なスモーキーな香りに挑戦して見たい方は必見の銘柄です。
ぜひお試しください


2021年発売の12.1


最後に
アイラ島は、モルトウイスキーを好んでいる方の多くが、「一生に一度は行きたい」と憧れていると言われるほど、アイラモルトのウイスキーは多くのファンを惹きつけています。
それもそのはずで、アイラモルト独特のスモーキーさやヨード香など、アイラ島の環境で作ることで実現する特徴です。
ぜひ、今回ご紹介したウイスキーを一度試してみてください。
↓↓↓
ヨード香・スモーキー感が
\強いウイスキー好きはぜひ/
ヨード香・甘みが特徴


スモーキーでアイラらしい海藻の香りが特徴


薬品や薬草などの強いヨード香が特徴


ピート香とフルーティーさが特徴


強烈なピート香が特徴


最後にノンピートも

