初心者の方必見|ウイスキーの選び方とポイントを徹底解説!タイプごとにオススメ銘柄もご紹介!

ウイスキー初心者の頃の経験を基に、ウイスキーの選び方とポイントをご紹介するので、「どういう選び方が良いか分からない」そんなお悩みの方はぜひご参考にしてください。また、解説と合わせてオススメな銘柄や代表的なボトルを合わせてお伝えします。
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ウイスキーって、数えきれない程種類があって、最初の頃は何が違うのか?買う時悩むことが多かったです。

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国・原材料・熟成樽によって、味わいや香りが変わるので、悩むポイントは多いですよね。
ただ、そこがウイスキーの面白さでもあります。

今回は実際に最初に悩んだ経験を基に、ウイスキーの個性を決めるポイントをご紹介していきます。
タイプごとにオススメな銘柄、代表的な銘柄を合わせてご紹介するので、ぜひご参考にしてください。

目次

選び方1|種類で選ぶ

ウイスキーの選び方|種類で選ぶ方法をご紹介!それぞれの特長をご紹介
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ウイスキーの種類は国によって違いますが、まずは『シングルモルト』か『ブレンデッドウイスキー』かで選ぶのも良いでしょう。

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味わいはもちろん、価格も変わってくるので、重要なポイントです。

上記でお伝えした通り、国によってウイスキーの種類は異なります。
多くの場合、基本としてスコッチウイスキーの種類を基に考えるのが分かりやすいでしょう。

基本の2種類

シングルモルト

シングルモルトウイスキーは、単一の蒸溜所内で作られたモルト原種のみ混合しているウイスキーです。
概要同じ蒸溜所で作られたモルト原種のみ混合しています。
価格一概に言えませんが、ブレンデッドウイスキーよりも価格が高い場合が多いです。
低価格帯でも、1本3,000円以上。
蒸溜所の個性を味わいたいならピッタリ。

ブレンデッドウイスキー

ブレンデッドウイスキーは、複数の蒸溜所で作られたモルト原酒とグレーンウイスキーを混合して作られています。
概要複数の蒸溜所で作られたモルト原酒と、グレーンウイスキーを混合しています。
価格熟成年数が高いものを使用していない場合は、高額にならないのが一般的です。
バランスの良いタイプが多い。

その他

上記の2種類以外にも、スコッチウイスキーには3種類あります。

シングルカスク

概要一つの樽の原酒のみ使用したウイスキーです。
価格複数の樽を組み合わせない為、高価格なものが多い。
玄人さんにオススメ。

ブレンデッドモルト

ブレンデッドモルトは、他の蒸溜所のモルト原酒を混合させたウイスキーです。(別名:ヴァッティングモルト)
概要他の蒸溜所のモルト原酒を混合させたウイスキーです。(別名:ヴァッティングモルト)
価格
他の蒸溜所が作るモルト原酒を使用するため、通常のラインナップと違う味わいが楽しめる。

シングルグレーンウイスキー

シングルグレーンは、同じ蒸溜所のグレーンウイスキーのみ混合したウイスキーです。
概要同じ蒸溜所のグレーンウイスキーのみ混合したウイスキーです。
価格
グレーンウイスキー自体、モルト原酒より個性が強すぎない印象なので、飲みやすい印象。

選び方2|ウイスキーの生産国で選ぶ

ウイスキーの選び方|世界5大ウイスキーの生産国で選ぶ方法!各国の特長をご紹介
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ウイスキーを製造する国は沢山ありますが、代表的な生産国はスコットランド、アイルランド、アメリカ、カナダ、日本の5カ国です。

上記の5カ国を、世界5大生産国と呼ばれることが一般的ですが、現在は台湾やインド、フランスなども注目されています。
国ごとに、ウイスキーの特長(味わい)が違い、選ぶポイントの一つになります。

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迷った方は、興味のある国から選ぶのでも、王道からでもオススメです。

  1. スコットランド(スコッチウイスキー)
  2. アイルランド(アイリッシュウイスキー)
  3. アメリカ(アメリカンウイスキー)
  4. カナダ(カナディアンウイスキー)
  5. 日本(ジャパニーズウイスキー)
  6. その他の国

1)スコットランド(スコッチウイスキー)

ウイスキーの本場と呼ばれるスコットランドのスコッチウイスキーの特長をご紹介
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ウイスキーの本場と呼ばれるスコットランドは、世界のウイスキー全消費量をなんと6割近く占めると言われる程のウイスキー大国で、歴史も古いのが特長です。

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最古の記録はなんと1494年まで遡りますよね。

日本では国内のウイスキー業界を築いた一人、ニッカウヰスキー創設者 竹鶴政孝 氏が留学したことでも有名で、ウイスキーの本場と呼ばれています。

スコットランドの中でも、大きく分けて6つの主なウイスキー生産地区があり、各地域によって個性が分かれているので一概にスコッチと言っても多種多様です。

スペイサイドの特長

概要バランスの良さや華やかさを求める方にオススメ
特長・エレガント
・華やか
・バランスが良い
主な銘柄■ ザ・グレンリベット
■ グレンフィディック
■ マッカラン……など

アイラの特長

概要スモーキーさが楽しみたい方にオススメ
世界で最もピート香が強いウイスキーを製造している蒸溜所がある
特長・スモーキー
・ヨード香
・ピート香
・潮の香り
主な銘柄■ アードベッグ
■ ボウモア
■ ブルックラディ……など

ハイランドの特長

概要蒸溜所によってバラエティー豊かな個性
特長・西部のシングルモルト:フルーティー、スパイシー
・南部のシングルモルト:フルーティー
など
主な銘柄■ グレンモーレンジィ
■ プルトニー……など
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アイランズの特長

概要島によって個性の違うタイプが楽しめる
特長
主な銘柄■ タリスカー
■ トバモリー……など

キャンベルタウンの特長

概要ブリニーと呼ばれている塩辛さが楽しめる
特長・塩辛さ(ブリニー)
主な銘柄■ グレンスコシア
■ スプリングバンク
■ グレンガイル

ローランドの特長

特長ライトで飲みやすいものが多い
特長・繊細
・飲みやすい
・ライト
主な銘柄■ オーヘントッシャン
■ グレンキンチー……など

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2)アイルランド(アイリッシュウイスキー)

最古のウイスキー生産国とも言われているアイルランドのアイリッシュウイスキーの特長をご紹介
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アイルランドはスコットランドと肩を並べる程、ウイスキーの歴史は古く一説にはスコットランド寄りも先にウイスキーが製造されていたとも言われています。

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今ではスコッチの方が目立っていますが、19世紀後半〜20世紀頃は世界シェア60%を占めていたとも言われていたんですよね。

独立戦争や禁酒法などの影響で一時期は、国内に蒸溜所が2軒だけになる程追い詰められていましたが、現在は続々と新しい蒸溜所が建設され再度注目を集めています。

アイリッシュウイスキーの特長

アイリッシュウイスキーには、スコッチと同様のモルトウイスキー、グレーンウイスキー、ブレンデッドウイスキー以外に、独自の『シングル(ピュア)ポットスチルウイスキー』と呼ばれるタイプがあります。

シングルポットスチルウイスキーは、大麦麦芽(モルト)以外に未発芽の大麦や他の穀物も使用し、単式蒸留器で3回蒸溜したものです。(基本的に、ピートは使用しません。)
このポットスチルウイスキーは、くせを感じさせずライトな飲み心地に仕上がります。

そのため、アイリッシュウイスキーは一般的に『飲みやすい』という印象を持つ方が多いです。

特長クセがなく飲みやすい
特長・ライト
・オイリー
・スッキリ
主な銘柄■ ブッシュミルズ
■ ジェムソン
■ カネマラ……など
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3)アメリカ(アメリカンウイスキー)

スコッチやアイリッシュとは一味違う力強い味わいのバーボンが自慢なアメリカンウイスキーの特長をご紹介
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スコットランドやアイルランドからの移民たちが、スコッチともアイリッシュとも違う独自のアメリカンウイスキーを育てたのが始まりです。

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中でもアメリカンウイスキーと言えば、トウモロコシを主原材料にし、内側を焦がした新樽で熟成させる『バーボン』が有名ですね。

一概にバーボンと言っても原材料・蒸溜・熟成が細かく決められており、その内訳によって種類は細かく分かれます。
また、国内で最もウイスキー造りが盛んで95%以上を製造しているケンタッキー州と、独自の製法を築いたテネシー州で作られたかによっても種類は変わります。

ケンタッキーバーボンの特長

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特長力強いパンチの効いた味わいがクセになる
特長・重厚感
・オイリー
・甘いバニラ香
・香ばしいトースト香
・スパイシー
主な銘柄■ ワイルドターキー
■ ジムビーム
■ メーカーズマーク……など

テネシーウイスキー(バーボン)の特長

名曲を生んだ【フランク・シナトラ】が愛したウイスキーとは?

テネシーウイスキーとケンタッキーバーボンの大きな違いは、チャコールメローイング製法をしているかどうかです。
チャコールメローイング製法とは、蒸留後のスピリッツをサトウカエデの木炭で、約10日をかけてじっくりと濾過する工程を指します。

この濾過作業のおかげで、ケンタッキーバーボンと違う独特のフレーバーが生まれます。

特長荒々しさなく、まろやかでスムースな口当たり
特長・甘いバニラ香
・キャラメル
・メープルシロップ
・ウッディー
・アーモンド
主な銘柄■ ジャックダニエル
■ ジョージディッケル

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4)カナダ(カナディアンウイスキー)

アメリカの禁酒法時代に発展し、5大ウイスキーの中でもライトな味わいが特長の火ナディアンウイスキーをご紹介
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アメリカ独立戦争時代に、カナダへ移住したイギリス系の移民たちが、穀物を栽培し余った分で蒸留酒を製造し始めたのが最初です。

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アメリカ禁酒法を皮切りに、大量のカナディアンウイスキーをアメリカへ密輸し、カナダのウイスキーは発展していったんですよね。

日本国内でもカナディアンウイスキーと言えば、ハイラムウォーカー社が発売する『カナディアンクラブ(通称CC)』が有名ですが、それ以外にも英国王室へ献上された『クラウンローヤル』など、様々な銘柄があります。

実はカナディアンウイスキーの種類は、大きく分けて3つあります。
『フレーバリングウイスキー』『ベースウイスキー』、そして2つをブレンドした『カナディアンブレンデッドウイスキー』です。

カナディアンウイスキーの特長

スコッチで言うとモルト原種に近い『フレーバーリングウイスキー』の主原料はトウモロコシやライ麦などで、グレーン原酒に近い『ベースウイスキー』は主にトウモロコシを使用します。

特長世界5大ウイスキーの中でも、比較的ライトでクセがない
特長・オイリー
・ライト
・まろやか
主な銘柄■ カナディアンクラブ
■ クラウンローヤル
■ カナディアンミスト
カナディアンウイスキー代表銘柄
王室御用たつになった銘柄
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5)日本(ジャパニーズウイスキー)

本場スコットランドのウイスキー製造方法を取り入れ発展し続けた日本のウイスキーをご紹介
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日本のウイスキー文化は、ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝 氏や、サントリー創業者の鳥井信治郎 氏の功績により、大きく発展していきました。

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現在は次々とクラフト蒸溜所が建設され、様々なタイプのウイスキーが作られていますが、竹鶴氏の影響もありどちらかと言うと日本のウイスキーはスコッチに近いと言えますね。

近年、大手メーカーの銘柄に限らず国内にある小規模のクラフト蒸溜所が作るウイスキーは、様々な国際ウイスキー品評会で受賞することも多く、世界に向けて実績を打ち出しています。

中には、イチローズモルトのカードシリーズは約1億円で落札され、山崎の55年ものは約8,500万円で落札されほど、世界中のウイスキーファンから注目されているのが分かります。

ジャパニーズウイスキーの特長

実はそんな日本のウイスキーは、これまで明確な定義はありませんでした。
しかし2021年2月16日、日本酒造組合は初めて『ジャパニーズウイスキーの定義』を制定し、4月1日から運用を開始しました。
定義を制定したことで、よりジャパニーズウイスキーの価値・品質は高まっていくことが予測できます。

特長低価格のものでも比較的高い品質で飲みやすい
特長様々なタイプ
主な銘柄■ 山崎・白州・響
■ ニッカウヰスキー各種……など
プレミア価格になる程大人気銘柄
本場スコットランドで修行した竹鶴政孝氏の蒸溜所
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6)その他の国

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昨今、世界5大生産国以外にも、台湾・インド・フランスなどが注目されています。

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インドは意外ですが、ウイスキーの一大消費国で『アムレット』が有名ですね。

台湾やインドのどちらも、これまで定説だった「ウイスキー作りに適した冷涼な気候」の土地ではありません。
しかし、台湾の『カバラン』が登場したことで覆り、一気に暑い土地で作るウイスキーに注目が集まりました。

暑い気候のおかげで熟成期間は短縮され、風味もその他の国とは一味違う風味に仕上がります。
カバランは、現在バラエティ豊かなラインナップがあり、2年連続(2015・16年)で国際的なウイスキーアワード(WWA)でベストウイスキーに選出、2016年IWSCで世界最高賞など快進撃を遂げています。

火付け役となった台湾ウイスキー

選び方3|熟成に使用された樽の種類

ウイスキーの選び方|熟成に使用された樽の種類で選ぶ!

ウイスキー造りの中で、熟成工程は90%を占めるほど、長い歳月をかけます。
そのため、熟成に使用された樽の成分は、中に入っている原酒に溶け出していき独特の個性を与えるので、使用される樽は重要な存在だと言えます。

最近では、様々な蒸溜所で珍しい木材を使用した樽を熟成工程に使用することが多くなりました。

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例えば、ワインやシェリー使用された樽(その中でも数種類)、日本原産のミズナラ、桜など数え切れません。

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ワイン系の樽だとフルーティーでリッチな味わい、ミズナラだと飲みやすいクリアな印象になったりと、選ぶ時に重要なポイントですよね。

ザックリした樽別ウイスキーの味わいの違い

ワインやシェリー系の樽・フルーティー
・華やか
・干し葡萄のような香り
・リッチで芳醇
・上品
・酸味
バーボン樽・バニラ香
・ウッディー
・甘い
・キャラメル
・香ばしトースト
ミズナラ樽・クリア
・和の香木(白檀や伽羅など)
山桜・桜の香り
・和風
・フルーティー
・華やか
・優しい

ワイン系の樽に関しては、ワインと同様に数種類あるため、それぞれて上記の特徴が強く出ていたり、違った個性を感じたりしますが、一般的には先ほどあげた味わいと香りが楽しめます。

ワイン/シェリー樽
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バーボン樽
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ミズナラ樽
山桜の樽

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選び方4|ピート(泥炭)を使用しているか?

ウイスキーの選び方|ピート(泥炭)を使用しているかどうかで選ぶ
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まだウイスキーを選び慣れていない方は特に注意が必要なのが、ピートを使用しているかどうかです。

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ウイスキーを飲んだ時
・煙くさい
・薬品臭
・ヨードチンキ
・正露丸……
といった独特の香りの元がピートですね。
私はクセになっていますが、初めての人は苦手につながる可能性がありますね。

ピートとは、ウイスキーの原材料である穀物を乾燥させる時に使用する、植物(ヘザーなど)・海藻などが長い年月をかけて積もった土が炭化してできたものです。
スコットランドでは元々燃料に使用されていたこともあり、ウイスキーにも使用されることがあります。

ピートを使用しているのと無いのとでは、ウイスキーの香りに大きな差が出ます。

スモーキーの王道銘柄

ぜひ好みに選び方で新しいウイスキーに挑戦を!

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今回は、基本的な4つのウイスキーの選び方をご紹介しましたが、如何でしたでしょうか?

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最初は分からないことが多いので、
まずは代表的な銘柄で
・自分がどの味わいが好き?
・どの国に興味がある?
・どの系統が苦手か?
などから徐々に広げていくのがオススメですね。

ぜひ今回ご紹介したウイスキー以外にも、もちろんボトルのデザインでジャケ買いするのでも良いですし、まずは色々と最初は試してみて「アリかも」「これ好き」という1本を探してみてください。

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ウイスキー初心者の頃の経験を基に、ウイスキーの選び方とポイントをご紹介するので、「どういう選び方が良いか分からない」そんなお悩みの方はぜひご参考にしてください。また、解説と合わせてオススメな銘柄や代表的なボトルを合わせてお伝えします。

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