【新蒸溜所】本土最南端の鹿児島県 枕崎市で新たに『火の神蒸溜所』が誕生!|焼酎を追求する薩摩酒造のウイスキー事業(2022年から開始)
2036年に創業100周年を迎える薩摩酒造 株式会社が、これまで培った焼酎の技術を活かしウイスキーを製造する『火の神蒸溜所』を運営します。
薩摩酒造は、ホワイトオーク樽で3年以上熟成させた焼酎『神の河』で有名ですね。
火の神蒸溜所は、2023年2月からウイスキー製造を開始しています。
まだまだウイスキーの発売は数年は先になりますが、ぜひ今後の参考にしてください。
神の河で有名な薩摩酒造が運営する新たな『火の神蒸溜所』
火の神蒸溜所は、鹿児島県薩摩半島の最南端にある古事記の火の神 山幸彦の舞台となった神地区にあります。
2036年の創業100周年に向け、薩摩酒造の新たなモノづくりの可能性へ挑戦するために世界水準のウイスキーの製造を2023年2月から開始しました。
火の神蒸溜所について
所在地 | 鹿児島県枕崎市火之神北町388番地 |
運営 | 薩摩酒造 株式会社(本坊グループ) |
創業・生産開始 | 稼働開始:2023年2月(ウイスキー製造免許取得:2022年12月) |
製品 | モルトウイスキー、グレーンウイスキー |
URL | https://www.satsuma.co.jp/2023/03/22130000.html |
火の神蒸溜所がある海の潮風が取り巻く港町は、年間を通じて温暖ですが冬には降雪もあり、熟成がどう進むか期待されています。
仕込み水には、焼酎造りに最適な水と言われている、霧島山脈の地下に流れている永い年月ろ過されてきた『裂罅水(レッカスイ)』が使われます。
火の神蒸溜所では、2021年2月16日に日本酒造組合で初めて制定された『ジャパニーズウイスキーの定義』の沿うべく、モルトウイスキーをはじめ2023年11月にグレーンウイスキーの製造も開始される予定です。
日本全国内で珍しい樽工房
薩摩酒造には、日本全国で60人程しかいないと言われている、専属の樽職人が在籍する樽工房が自社内にあり、非常に珍しいことです。
樽職人には、高度な技術と幅広い専門的な知識が求められます。
ウイスキー製造の工程で最も長い年月を要するのは、熟成工程です。
長いものでは10年以上もの時間をかけ、じっくりと原酒に樽の成分が溶け込んでいきます。
熟成にかかる年月分、その味わいは複雑で多彩になる可能性に満ちています。
日々ウイスキー造りに欠かせない熟成に使用する樽を、樽職人(=クーパー)が手作業で独自の培ってきた技術でメンテナンス行ない研鑽を積んでおり、火の神酒造のウイスキーにも活かされます。
運営する薩摩酒造について
1970年の焼酎ブームを支えた薩摩酒造は、麦焼酎の『神の河』、芋焼酎の『さつま白波』で有名です。
芋焼酎『さつま白波』は、薩摩伝統的な本格的薩摩焼酎で、しっかりとしたフルーティーな味わいと、芋焼酎らしい香りが楽しめます。
麦焼酎の『神の河』は、単式蒸留の原酒をホワイトオーク樽で3年以上、長期熟成させたことが特徴で、まろやかで風味豊かな味わいが楽しめますね。
また、芋焼酎・麦焼酎以外にも米や蕎麦を使用した焼酎以外にも、最近では焼酎をベースにしたリキュール『SLEEPYシリーズ』や、発泡酒まで製造しています。
薩摩酒造は、本坊酒造は1949年にウイスキー製造免許を取得して以来、ウイスキーの第一線で活躍する本坊酒造のグループ会社です。
本坊酒造は長野県の『マルス信州蒸溜所』、鹿児島県の『マルス津貫蒸溜所』を開設し、この度の『火の神蒸溜所』にも技術を協力サポートすることが発表されています。
今後の火の神蒸溜所の発表されているスケジュール(2023年4月現在の情報です)
2024年には、一般の方が見学できるショップやバーなどの施設もオープンし、より多くの方が火の神蒸溜所のウイスキーを体験できます。
- 2023年11月:グレーンウイスキーの連続式蒸留機を導入、製造開始
- 2024年:一般公開を予定(ショップやバーの設備を完成)
- 2026年:シングルモルト『火の神』を発売
今後の火の神蒸溜所に注目!
焼酎の本場で培ってきた焼酎造りのノウハウと技術をもちいて、新たなウイスキー作りに挑戦する火の神蒸溜所の今後の活躍に注目です。
早くも2026年には、シングルモルト『火の神』を発売予定ですが、どんな原酒で構成されるかはまだ発表されていません。
こちらの情報を含めて、動きがあり次第発信していきます。
\発売前に代表的な焼酎を/