【おすすめのスコッチ】アラン・シェリーカスク(ボデガ)|ファーストフィルのシェリーボックスヘッドで100%熟成したシングルモルト

オススメのスコッチ! アイル・オブ・アラン蒸溜所の 【アラン・シェリーカスク】 ファーストフィルのシェリーボックスヘッドで 100%熟成したシングルモルト
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今回は、最近SNSで注目の的になっている、アイルオブアラン蒸溜所のシングルモルト『アラン・シェリーカスク(ボデガ)』です。

マスター蔵本

2019年にブランドが一新されてから、最近は日本でも色々なところに広告が出ていますね。

今回は濃厚なシェリー樽らしいフルーティー感が特徴的な『アラン・シェリーカスク(ボデガ)』をご紹介します。
ぜひ最後まで読んでいただき、次回購入するウイスキーリストに加えてください。

価格:9,800円前後

目次

『アイル・オブ・アラン蒸溜所』をご紹介

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アイルオブアラン蒸溜所は、1995年にハロルド・カーリー氏が創業しました。

場所は、スコットランドのアイランズの島のひとつである、アラン島の北岸ロックランザに位置します。
※アイランズとは、オークニー諸島・ルイス島・スカイ島・マル島・ジュラ島・アイラ島の島々の総称です。

アイル・オブ・アラン蒸溜所は、1836年にラッグ蒸溜所が閉鎖されて以来、およそ160年ぶりの蒸溜所として誕生しました。
2021年現在は、アイルオブアラン蒸溜所以外に2019年にオープンしたラッグ蒸溜所の2つしかありません。

創業者のハロルド・カリー氏は、元々シーバスリーガル社で代表取締役を勤めていた人物です。
ハロルド氏は、いつしか「自分の蒸溜所を造りたい」と夢を抱くようになったそうです。

アイルオブアラン蒸溜所が創設される前のアラン島とは?

アラン島は、18世紀にはウイスキー産業でグレンリベットと肩を並べるほど、ウイスキー(密造酒)産業が盛んな島だったと言われています。
小さな島にも関わらず、約50ほどの蒸溜所が存在していたそうです。

当時のアラン島で作られたウイスキーは『アランウォーター』と呼ばれていました。

しかし1820年代あたり、多くいた密造者たちが合法化するようになり、ウイスキー業界は変化します。
その反面アラン島では、島ならではの流通問題や重税などの要因で、次々と蒸溜所は閉鎖され1836年まで残っていたラッグ蒸溜所も幕を閉じます。

1995年オープンしたアイルオブアラン蒸溜所

1992年にハロルド・カーリー氏は、自身の蒸溜所候補地としてアラン島を選び島民の知人に伝えます。
ハロルド・カーリー氏がアラン島と選んだのには、下記に記載した理由がありました。

アラン島を選んだ理由
  1. アラン島には豊かな自然環境と水があること
  2. 島の立地が非常に良いこと
    ハイランドとローランドの中央あり、尚且つアイラ島やキャンベルタウンに隣接している
  3. 港町と近いため、アラン島にウイスキー蒸溜所ができれば観光客の集客に繋がる

また、アラン島の島民もウイスキー造りの復活を望んでいたそうです。
資金調達には、ハロルド氏の家族や友人の協力をはじめ、2,000人もの投資家を募ることで賄われ、1995年に念願のオープンに漕ぎ着けました。
(正式には1995年8月17日)

オープン後の評判は上々だったようで、多くのウイスキー愛好者から、購入希望の声や株の申し込みなどが舞い込んでいたそうです。
1998年、オープンから3年後の7月25日、アイルオブアラン蒸溜所初のシングルモルトの樽が開封されました。

現在のアイルオブアラン蒸溜所

そして2019年にラッグ蒸溜所を建設し、アランシングルモルト「A Breath of Fresh Arran」のブランドも一新しました。
※アイルオブアラン蒸溜所の名前が「ロックランザ蒸溜所 (Lochranza Distillery)」へされるという噂もありますが、まだ正式には発表されていないようです。
海外のメディアでは『Lochranza Distillery』と記載されている場合もあります。

アイルオブアラン蒸溜所のマスターディスティラーは、ボウモアでウイスキー造りを行っていたジェームズ・マクタガート氏が勤めています。
蒸溜所の設備は10年前に比べ、スチルは2基だったのが4基になり、ウォッシュバックは6槽と増設され、生産規模は2倍になっています。

『アラン・シェリーカスク(ボデガ)』をご紹介

アイルオブアラン蒸溜所のアランシェリーカスクをご紹介
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ノンチルフィルタード製法と、ナチュラルカラー(無着色)が採用されています。

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無着色だったんですね!
濃いい綺麗なルビー色が印象的でした。

また、シェリー樽で熟成したウイスキーが好きな方には、ぜひ『アラン・シェリーカスク(ボデガ)』を飲んでいただきたいです。
濃厚なシェリー樽らしいフルーティー感が特徴的でした。

『アラン・シェリーカスク(ボデガ)』の原酒

『アラン・シェリーカスク(ボデガ)』は、ファーストフィルのシェリーボックスヘッドで100%熟成された原酒を使用したNAS(ノンエイジ)ウイスキーです。

また、カスクストレングスでボトリングされているので、熟成されたそのままの濃厚な風味が楽しめます。

<ファーストフィルとは?>
初めてウイスキーの熟成で使用される、シェリー樽やバーボン樽の古樽(カスク)のことを指します。
<カスクストレングスとは?>
樽から出された原酒を、加水せずに素の状態のアルコール度数を維持した原酒のことです。

『アラン・シェリーカスク(ボデガ)』の味わいと香り

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100%シェリー樽で熟成されたことで、上品で華やかな印象でスパイシーな風味が楽しめます。
また、シッカリした骨格を感じさせる、ヘビーな印象もありました。

種類シングルモルト(スコッチウイスキー)
容量・アルコール度数容量:700ml(アルコール度数55.8%)
所有者(製造元)アイル・オブ・アラン・ディスティラーズ社(アイル・オブ・アラン蒸溜所)
香り
・イチジクやレーズンのような甘く渋さも感じさせる、フルーティーで上品な香り
・オレンジのような水々しい爽やかさ
・ビターチョコレート
・樽のウッディーな香り
味わい
【含んだ瞬間
イチジクや干し葡萄のようなフルーティな甘みと、ビターなコクが弾けます

【中盤
ナッツやシナモンといった、スパイシーな風味が強くなります

【飲んだ後】
ウッディーさを感じながらも、後味はドライな印象
何料理に合う?オレンジピールやドライフルーツ、ビターチョコ、燻製料理など
初心者向け
ウイスキー初心者の方でも「フルーティーなウイスキーは好き」であればおすすめです。
総合評価
DEFU子

以前ご紹介したグレンファークラス10年に比べると、アラン・シェリーカスクの方がシッカリとした重厚な印象でした。

グレンファークラス10年が、非常に若く感じたことに驚きました。
シェリー樽熟成だけど、ヘビーな風味のウイスキーを探している人には特におすすめです。

ぜひお試しください

【飲み方】『アラン・シェリーカスク(ボデガ)』のtasting note

DEFU子

今回試してみた飲み方は、『ストレート』『ハーフロック』です。

ストレートの場合

ウイスキーのストレートでそのまま楽しむ

アイル・シェリーカスクをストレートで飲むと、『スパイシー感』『フルーティー感』のどちらも非常に力強く感じました。

また、ウッディーな樽の香りが目立ちます。
そして加水していないからか、余韻はまったりと濃厚な甘さが残りました。

ハーフロックの場合

ウイスキーのロックで味の変化を楽しむ

私がオススメするアイル・シェリーカスクの飲み方は、このハーフロックです。
イチジクやレーズンにチェリーといった、シェリー樽由来のフルーティーさが引き立ちながら、オレンジのようなシトラス感も華開きます。

スパイシーで円やかなコクも楽しめるので、ぜひ試してみてください。

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ハイボールにするのも、もちろんアリです。
その場合は、いつもより濃い目にする方がシッカリと特徴が楽しめます。

【おつまみ】『アラン・シェリーカスク(ボデガ)』にウイスキーに合うお菓子の代表格のオレンジピールを合わせました!

『アラン・シェリーカスク(ボデガ)』にウイスキーに合うお菓子の代表格のオレンジピールを合わせました!
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今回『アラン・シェリーカスク』に合わせたのは、自家製オレンジピールです!

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ほろ苦いオレンジの風味と、シェリー樽熟成のアランは相性がピッタリですね。

DEFU子

そうなんです!

フルーティーな甘さを感じながらも、スパイシーさやビターオレンジの香りもしたので、『オレンジピール』を選びました。

ちなみにオレンジピールは簡単に作れます。
皮の白いワタ部分を丁寧に包丁でへずった後は、2回沸騰したお湯で煮ます。
その後、砂糖をたっぷり入れたお湯に、皮を入れて水分が半分になるまで十数分煮詰めます。
煮詰まれば取り出して粗熱をとったのち、グラニュー糖をかけて冷蔵庫で乾燥させれば完成です。

オレンジピールを一口齧れば、甘く煮たことで程よく残ったオレンジのほろ苦い風味が広がります。
そこにアランシェリーカスクを飲むと、シェリーの風味がオレンジと合わさって、軽やかになります。


\フルーティーな味わいが最高です/

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