【おすすめのアイリッシュ】ジェムソン・ブラック・バレル|2回チャーリングを行った黒焦げ樽とシェリー樽で熟成したウイスキー
今回はジェムソンの中でも、ひときは黒のラベルが印象的な『ブラック・バレル』です!
『ジェムソン・ブラック・バレル』は、2017年SWSCでダブルゴールド賞を受賞したウイスキーですね。
※SWSCとは、サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティションのことです。
『ジェムソン・ブラック・バレル』をご紹介します。
ぜひ、最後まで読んで頂き次回購入するウイスキーリストに加えてください。
『ジェムソン』ブランドを製造しているミドルトン蒸溜所とは?
ミドルトン蒸留所は、世界最大の蒸留器(ポットスチル)で、アイリッシュウイスキー伝統的な『シングルポットスチルウイスキー』を生産する蒸留所と言われています。
新ミドルトン蒸溜所の前進となるダブリン蒸溜所は、スコットランド出身のジョン・ジェムソン が、1780年に創業したのが歴史の始まりです。
1966年にアイリッシュ・ディスティラーズ・カンパニーとなり、1975年に新ミドルトン蒸溜所が竣工しウイスキー製造を現在も行っています。
ミドルトン蒸溜所は、アイリッシュウイスキーの伝統的な3回蒸溜を行っています。
スコットランドとは違いますね。
一般的に、ウイスキーの本場の一つであるスコットランドの蒸溜所では、2回蒸留が行われています。
しかし、もう一方のウイスキー発祥と呼ばれているアイルランドでは、3回蒸留の方法が行われ、ミドルトン蒸溜所を含めて今でも伝統的が受け継がれています。
また、ミドルトン蒸溜所では原料の比率や蒸留方法を変更して、様々なタイプの原酒を製造しています。
『ジェムソン・ブラック・バレル』をご紹介
ジェムソンは、1780年から製造から樽の内側を焦がすチャーリング製法をした樽を再利用して熟成していました。
今回の『ジェムソン ブラック・バレル』は、このチャーリングの製法を受け継いで、2016年から発売されたウイスキーです。
そのため、『ジェムソン ブラック・バレル』の特徴は蒸留方法と樽にあります。
『ジェムソン・ブラック・バレル』の原酒の特徴
上記でお伝えした通り、『ジェムソン・ブラック・バレル』の原酒は3回蒸留しています。
アイリッシュウイスキー伝統的な3回蒸留することで、豊かな風味と滑らかな飲み口に仕上がります。
※このウイスキーは、『ピュアポットスチルウイスキー』と呼ばれています。
そして、このピュアポットスチルウイスキーと合わせて、スモールバッチ(少量生産)のグレーンウイスキーが使用されています。
『ジェムソン・ブラック・バレル』の樽の特徴
『ジェムソン・ブラック・バレル』の熟成には、バーボン樽とシェリー樽の2種類です。
バーボン樽は『ブラック・バレル』と呼ばれ、ジェムソン伝統的なチャーリング(樽の内側を焦がす方法)を2度行っています。
バーボン樽由来の甘いバニラのような風味に合わせ、豊かなアロマフレーバーや、スパイシーさ、ナッツのような香ばしさが生み出されます。
また、シェリー樽由来のフルーティーな甘い風味も加わります。
【評価】『ジェムソン・ブラック・バレル』の味わいと風味
マスターブレンダーのビリー・レイトン氏(Billy Leighton)が、吟味に吟味を重ねてこだわりのブレンドを行い完成しました。
ジェムソン・スタンダード同様、非常に飲みやすいにも関わらず、ブラックバレルは重厚な飲みごたえや、奥行きのあるコクを感じました。
概要 | 詳細 |
---|---|
種類 | アイリッシュウイスキー(ブレンデッド) |
容量・アルコール度数 | 容量:700ml(アルコール度数40%) |
所有者(製造元) | (新)ミドルトン蒸溜所 |
香り | ・ウッディーな樽の香りを強く感じる ・洋梨のようなフルーティーさ ・オイリーでスパイシーな香り ・チョコレートのようなビターな風味 |
味わい | 【含んだ瞬間】 一瞬でウッディーな樽の香りの後に、次第にナッツのような風味が広がるます その奥に、洋梨や熟した林檎を思わせるフルーティーさ隠れています 【中盤】 バーボン由来の甘いバニラ感、オイリーなスパイシーさが追いかけてきます 【飲んだ後】 ビターな静かな余韻で締めくくられます |
何料理に合う? | クセのある料理、燻製、ビターチョコなど |
初心者向け | バーボン樽由来の香りや、ウッディーさが強いので、飲み慣れていない方は苦手だと感じるでしょう。 |
総合評価 |
ジェムソン・スタンダードよりも、ビターで力強いウイスキーなので、重厚感のあるウイスキーが好きな方にオススメです。
ぜひお試しください
【飲み方】『ジェムソン・ブラック・バレル』のtasting note
今回試してみた飲み方は、『ストレート』『ロック』『ハイボール』の3種類です。
ストレートの場合
ストレートにすると、バーボン樽由来の甘い風味や、滑らかな飲み口が際立った印象です。
加水はしていないものの、ウッディーさやビターな風味はシッカリと感じ、ジックリと味わいたい飲み方でした。
ロックの場合
加水したことで、ブラックバレルのウッディーさ・スパイシーさ・ナッツ感など以外にも、シェリー樽由来のフルーティーさなどが華開きます。
個人的には、ストレートよりさらに香りが楽しめるハーフロックの飲み方がオススメです。
ハイボールの場合
『ジェムソン・ブラック・バレル』のビターで重厚なコクがライトに楽しめます。
普段ライトな印象のウイスキーを飲む方には、ストレートから入るよりもハイボールの方が飲みやすいでしょう。
【おつまみ】『ジェムソン・ブラック・バレル』に合わせたメニューとは?
今回は『ジェムソン・ブラック・バレル』に思い切って、納豆の磯部焼きを合わせました。
クセのあるものと、ビターなウイスキーの組み合わせですね。
『ジェムソン・ブラック・バレル』は、上記でお伝えした通りビターな風味やバニラ香、フルーティーさスパイシーさなど、豊かな風味をもつウイスキーです。
合わせやすい料理やおつまみは、燻製やチョコなど色々とありますが、どれも特徴的な味がハッキリわかるものです。
なので、今回はクセのある納豆を使った料理にしました。
思った通り、ジェムソンブラックバレルがもつ、ウッディー感やスパイシー感などが納豆の独特の風味と相性が良く、意外にもサッパリと楽しめました。
おわりに
『ジェムソン・ブラック・バレル』は、こんな人におすすめです。
- シェリー樽を使用したウイスキーが好きな人
- ビターな風味のウイスキーが好きな人にも
- ライト過ぎず重厚過ぎない、バランスの良い飲み心地が好きな人
- ジェムソン・スタンダードが好きな人
上記の方以外にも、ぜひ飲んでいただきたいウイスキーです。
ジェムソン・スタンダードを普段飲まれている方には、特に楽しんでいただきたいと考えています。
スタンダードと味わいや風味など、ガラッと印象の違う1本です。
まだ飲んでいない方は、ぜひ試してみてください。
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