【オススメのスコッチ】グレングラント10年|イタリアのシェア率70%!ジム・マレー著書whisky bible2017でベストシングルモルトスコッチを獲得!
今回は、イタリアでのシェア率70%を誇るグレングラント蒸溜所が造るシングルモルトウイスキー『グレングラント10年』です。
イタリアはワインでも有名ですが、実はウイスキーの大消費国でもあります。
数多くあるウイスキーの中でも、イタリア国民の間ではグレングラントが圧倒的な人気を誇ります。
グレングラントは、スコットランドでは由緒あるウイスキーであり、イタリアでは早くから成功を納めたウイスキーブランドです。
しかもジム・マレー著書(jim murray’s)whisky bible2017で、熟成期間10年以下のベストシングルモルトスコッチに選ばれた1本でもあります。
ぜひ今回ご紹介する『グレングラント10年』を、皆さんの家飲みのウイスキーとして次回購入するリストに加えてください。
【評価】『グレングラント10年』をご紹介
グレングラント蒸溜所の原酒は、バランスの良さで定評のあるシーバスリーガルに長年使用されるほど高品質です。
グレングラント蒸溜所のウイスキーは、全般的に癖がなくフラットで、バーボン樽由来のエレガントなフルーティーさが特徴的だと言われています。
そのため、様々な料理ともペアリングがしやすいので、家飲みにオススメな1本です。
【評価】『グレングラント10年』の味わい・香り
『ホワイトホース・ファインオールド』は、低価格のコスパなのにシッカリしたスモーキーさや華やかな甘い香りが楽しめる高クオリティーな印象でした。
『ホワイトホース』ブランドが日本に流通したのは、1900年台初頭からと言われています。
映画監督の黒澤明 氏も『ホワイトホース』を愛飲していたことで有名です。
気になる評価はこちら
種類 | シングルモルト スコッチウイスキー |
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容量・アルコール度数 | 容量:700ml(アルコール度数40%) |
所有者(製造元) | カンパリ社(グレングラント蒸溜所) |
香り | ・ウッディーな樽の柔らかな香り ・ハーブ系の爽やかさも奥に感じる ・甘い華やかな香り |
味わい | 【含んだ瞬間】 ウッディーな香りが開き、徐々に甘さが広がっていく。 【中盤】 スパイシーなアクセントを感じた後、ドライなハーブ(薬草)のような苦味やを感じる。 【飲んだ後】 余韻はサッパリとして、中盤に感じた苦味や甘みが若干残りながら落ち着いた印象で締め括られる。 |
何料理に合う? | 魚料理、 |
初心者向け | 非常に飲みやすいウイスキーなので、初心者の方も気軽に楽しめるでしょう。 |
総合評価 |
家飲みのウイスキーとして1,000未満で購入ができるので、気軽な食中酒のウイスキーを探している方にオススメの1本です。
ぜひお試しください
【飲み方】『グレングラント10年』のtasting note
今回試してみた飲み方は、『ストレート』『ハーフロック』『ハイボール』の3種類です。
ストレートの場合
ウッディーな樽の香りとストレートで飲むがゆえのまろやかな甘さを感じます。
また、ハーブ(薬草)のような苦味や、ピリッと感じるスパイシーさも印象的です。
ハーフロックの場合
ストレート同様に、ウッディーな樽香が広がります。
甘み・ハーブ(薬草)のような苦味も残りながら、少しオイリーな印象に変化しました。
ハイボールの場合
ハイボールにすると、より甘い香りがグラスの中で広がるのを感じます。
また、ハーブ(薬草)の苦味がした後に、甘さを感じ最後は大人な渋みが残る印象です。
『グレングラント10年』は、どの飲み方でも根本にある印象は変わりませんでした。
そのため、「どの飲み方がオススメ」というよりは、自分好みのアルコール濃度で楽しむのが良いでしょう。
【概要】『グレングラント蒸溜所』について
『グレングラント蒸溜所』は、1840年スコットランドのスペイ川下流のローゼスと呼ばれる地域に建設されました。
創業者はジェームズとジョンのグラント兄弟です。
スコットランドの中でも、スペイサイドは今でもウイスキーの聖地と呼ばれ、昔からウイスキー造りで盛んだったんですよね。
グレングラント蒸溜所の歴史の始まり
スコットランドでは17世紀〜19世紀にかけウイスキー製造には過大な税がかけられ、多くの蒸溜所は見つからないようにスペイ川流域のスペイサイドで隠れながら盛んにウイスキーを製造していました。
そのため、現在でもスペイサイドは数多くの歴史ある蒸溜所が残り、ウイスキーの聖地として知られています。
グレングランド蒸溜所があるローゼスは、ウイスキー作りが盛んでした。
また、ローゼスの中で最も古いのがグレングラント蒸溜所です。
創業者の一人兄のジェームズ・グラントは、蒸溜所を建設したローゼスのすぐ側にある、地元のエルギンで元々は著名な政治家であり、鉄道をこの地まで敷くのに大きな貢献した人物です。
この鉄道が後に、彼らのグレングラント蒸溜所で作ったウイスキーを各地方へ運搬するのに役立ちます。
グレングラント蒸溜所のウイスキーは、当時から高品質だった!
当時シングルモルトはハイランド地方以外の人は、知るひとぞ知るというぐらい知られていませんでした。
そうだったんですね!
しかしスコットランドの大都市グラスゴーをはじめ、イタリアのジェノバを含めたBarで、当時『グレングラント』は唯一のシングルモルトとして親しまれていました。
それほど兄ジェームズ・グラントと、弟ジョン・グラントが作る『グレングラント』は高い品質のウイスキーでした。
実のところ『グレングラント』のウイスキーは、グラント兄弟が独学で行っていたわけでありません。
高品質のウイスキーを完成することができたのは、弟ジョン・グラントによるところが大きいのではないでしょうか。
弟ジョン・グラントは、政治家の兄とは違い元々は穀物商でした。
その傍ら、グレングラント蒸溜所近くにあるアベラワー蒸溜所(スペイ川中・下流域)で蒸留技術の修行を積んでいたそうです。
グレングラント蒸溜所は、兄弟で明確な役割分断をしていたのですね。
ジェームズは政治力で経営の部分を担い、ジョンは技術面を担っていたことが窺えます。
その後のグレングラント蒸溜所は?
兄ジェームズ・グラントと弟ジョン・グラントが亡き後、息子のジェイムズが二代目になります。
その後、グレングランド蒸溜所は複数のオーナーに所有され、イタリアのカンパリ社が2006年に買収し現在も経営しています。
この時の買収額がなんと日本円で約194億8,000万円で注目されました。
イタリアのカンパリ社が運営することで、シングルカスクやヴィンテージのウイスキーなどが登場し、ファンにとっては嬉しいサプライズとなったようです。
余談ですが、ニッカウヰスキー創業者 竹鶴政孝 氏が留学中に、グレングラント蒸溜所へ視察していたと言われています。
【おつまみ】『グレングラント10年』に合わせた家飲みおつまみメニューとは?
今回『グレングラント10年』に合わせた家飲みメニューは、サーモンのトマト煮込みです。
サーモンは表面がこんがりとなるまでバターでソテーし、その後ワインやトマトソースと軽く煮込みました。
もちろんコクを出すために、バターは追加しています。
濃厚なバターとワインのコクが出たサーモンのトマトソース煮込みは、しっかりとウイスキーに合う仕上がりへ変貌しました。
『グレングラント10年』は、甘さ・ハーブ(薬草)のような苦味などが印象的でしたので、今回は酸味を感じさせるトマト煮込みにしました。
また、肉でなくサーモンにした理由は、『グレングラント10年』は特色をもったウイスキーですが、「かなりスモーキー」など力強い印象ではありません。
そのため、サッパリとした魚介であるサーモンを主役に選びました。
どうでしたか?
思っていた通り、トマトの酸味と『グレングラント10年』のハーブ感がピッタリでした。
やはり肉より、サッパリ目の魚料理が『グレングラント10年』には合う印象です!
\ぜひお試しください/