【オススメの日本ウイスキー】三郎丸蒸溜所の『FAR EAST OF PEAT SECOND BATCH』|長濱蒸溜所と原酒交換したコラボウイスキー

長濱蒸溜所と原酒交換をした三郎丸蒸溜所の『FAR EAST OF PEAT SECOND BATCH』をご紹介!ボトリング数はわずか5,000本のブレンデッド・モルトウイスキー。
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今回は先日ご紹介した長濱蒸溜所のINAZUMAシリーズの時に、長濱蒸溜所と原酒交換をして作られた、三郎丸蒸溜所のFAR EAST OF PEATシリーズの『SECOND BATCH』です。

マスター蔵本

モルト原酒だけで構成された、華やかでありながら複雑な味わいのブレンデッド・モルトウイスキーですね。

国内では、今まで他のクラフト蒸溜所と原酒を交換し仕上げることはありませんでしたが、長濱蒸溜所のINAZUMA同様に三郎丸蒸溜所の『FAR EAST OF PEAT』シリーズは、新たな礎のウイスキーとなりました。
ボトリング数はわずか5,000なので、ぜひ次回購入するウイスキーリストへ加えてください。

価格: 9,900円前後

目次

概要|北陸唯一の蒸溜所『三郎丸蒸溜所』についてご紹介

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富山県西部砺波市(となみし)にある、創業1862年と幕末時代から続く老舗酒造『若鶴酒造』が、三郎丸蒸溜所を運営しています。

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ウイスキー造りを開始したのも1952年と、日本にある蒸溜所の中では古参ですよね!
今では珍しくありませんが、なぜウイスキー製造を始めたんでしょうか?

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若鶴酒造は元々米を材料とする清酒の人気がありましたが、あることで主要原料の米が手に入りにくくなったからです。

若鶴酒造(三郎丸蒸溜所)がウイスキー造りを始めた背景

当時の日本では、1937年に日中戦争、1939年には第二次世界開戦と、困難な時代が訪れていました。
国内の世情は徐々に厳しくなり、清酒の原材料である米は食糧管理法で統制され、極めて深刻な米不足に陥り若鶴酒造を含めた多くの酒造メーカーは苦境に陥りました。

また、1945年には若鶴酒造がある富山で大空襲が起き、そんな中で清酒を作ることは満足にできるわけはありません。
終戦後も以前と変わらずひっ迫した状態だったため、若鶴酒造は経営を続けるために米以外でアルコールを作る必要に迫られます。

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その時の経営者 2代目 稲垣小太郎氏は、米以外で作る蒸溜所に目をつけ、1947年に若鶴醗酵研究所を設立し、その後1952年にウイスキー製造免許を取得しました。

1953年に最初のウイスキーとして、『サンシャインウイスキー』を発売することに成功します。
サンシャインの名称は、当時一般公募し約2000通の中から決定したそうです。

現在の三郎丸蒸溜所

現在の建物は2017年に改修し、見学ができる施設として生まれ変わり、北陸唯一の蒸溜所として現在もウイスキーを作り続けています。
また最近の話題には、2018年にマッシュタンを最新型へ変更し、2019年以降には新たに開発された世界初の鋳造製ポットスチル「ZEMON」が有名です。

三郎丸蒸溜所のブレンデッドモルトウイスキー『FAR EAST OF PEAT SECOND BATCH』をご紹介

長濱蒸溜所と原酒交換をした、三郎丸蒸溜所のブレンデッドモルトウイスキー『FAR EAST OF PEAT SECOND BATCH』をご紹介

【特長】原酒について

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冒頭でご紹介した通り、三郎丸モルトと長濱モルトをキーモルトに構成されたブレンデッドモルトウイスキーです。

使用された原酒/

  • 三郎丸蒸溜所
    ヘビリーピーテッドモルト原酒
  • 長濱蒸溜所
    ライトリーピーテッドモルト原酒(アイラクオーターカスク熟成)
  • スコッチモルト

スコットランドと違い、日本はクラフト蒸溜所同士が原酒を交換してウイスキーを作る習慣はありませんでした。
唯一行っていたのは、山崎蒸溜所・白州蒸溜所・知多蒸溜所を所有するサントリーです。
そのため、今回三郎丸蒸溜所と長濱蒸溜所が行った原酒交換は、今後の国内ウイスキー業界を変革する新たな取り組みだと言えます。

【評価】『FAR EAST OF PEAT SECOND BATCH』の味わい・香り

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三郎丸蒸溜所の『FAR EAST OF PEAT SECOND BATCH』を飲むと、一瞬でピーティーで複雑な膨らみを感じ、モルトの甘さもシッカリと楽しむことができます。

『ホワイトホース』ブランドが日本に流通したのは、1900年台初頭からと言われています。
映画監督の黒澤明 氏も『ホワイトホース』を愛飲していたことで有名です。

気になる評価はこちら

種類ブレンデッド・モルト
容量・アルコール度数容量:700ml(アルコール度数50%)
所有者(製造元)三郎丸蒸溜所
香り
・爽やかな薬草のようなスモーキーさ
・ウッディーな樽の香り
・オレンジピールを思わせるようなほろ苦い香り
味わい
【含んだ瞬間】
ピート香がワッと広がります

【中盤】
オレンジピールのような苦味と、モルトの甘味がジワジワと伝わります

【飲んだ後】
余韻は、ほろ苦さが舌の上に残り、サッパリとしてドライな印象
何料理に合う?肉料理、燻製したナッツ、チーズ……など
初心者向け
スモーキーなピート香をシッカリと感じるので、ウイスキー初心者の方には難しいでしょう。
総合評価
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非常にサッパリとした、薬草のような爽やかなピート感が楽しめるウイスキーなので、スモーキーさが好きな方にはおすすめです。

ぜひお試しください

【飲み方】『FAR EAST OF PEAT SECOND BATCH』のtasting note

FAR EAST OF PEAT SECOND BATCH No.2をご紹介
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今回試してみた飲み方は、『ストレート』『ハーフロック』の2種類です。

ストレートの場合

ウイスキーのストレートでそのまま楽しむ

モルトの甘さに、爽やかなピート感がバランス良く感じます。
甘さに関してはストレートだと、非常にサッパリとし余韻は非常にドライで、落ち着いたほろ苦さで締め括られます。

またピリッとした、アルコールの辛味も一瞬感じます。

ハーフロックの場合

ウイスキーのロックで味の変化を楽しむ

徐々に加水されることで、モルトの柔らかな甘さが広がっていきます。
スモーキーな薬草のようなフレーバーも爽やかに感じます。

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ストレートでじっくりと楽しむのも良し、ハーフロックで少し軽快に楽しむのも良しです!
どちらもお勧めしたい飲み方でした。

【おつまみ】『FAR EAST OF PEAT SECOND BATCH』に合わせた家飲みメニューとは?

【おつまみ】『FAR EAST OF PEAT SECOND BATCH』に合わせた家飲みメニューをご紹介
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今回『FAR EAST OF PEAT SECOND BATCH』のハーフロックには、甘辛い味付けをしたスペアリブを合わせました。

甘辛く調理したジューシーなスペアリブを一口食べた後、『FAR EAST OF PEAT SECOND BATCH』を飲むと濃いい味がサッと洗い流されるかのようなスッキリとした爽快感が味わえます。
またウイスキーのスモーキーな風味で落ち着き、二口目のお肉を齧るのが待ち遠しくなります。


\ぜひお試しください/

\三郎丸蒸溜所 初代のウイスキー/

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