【オススメのスコッチ】ポートシャーロット10年|パワフルな40PPMのヘビーなピートなのに、フルーティーな甘味があるウイスキー
今回は、アードベックとはまた違いますが、力強い重厚なピート感が味わえる『ポートシャーロット10年』です。
ブルックラディ蒸溜所が作る、ヘビリー・ピーテッド・ウイスキーのブランドですね。
2018年から本格的に主力製品として販売が開始された、スコッチウイスキーシングルモルト『ポートシャーロット10年』は、ヘビーなピート香が好きな方にはオススメの1本です。
どうぞ、最後まで読んでいただき、次回購入するウイスキーリストへ加えてください。
【蒸溜所】ポートシャーロット10年の『ブルックラディ蒸溜所』をご紹介
創業1881年のブルックラディ蒸溜所は、スコットランドのヘブリディーズ諸島、アイラ島に位置しています。
蒸溜所名をゲール語にすると「海辺の丘の斜面」と意味し、文字通り海辺の海岸道路から一歩入った所にあります。
ブルックラディ蒸溜所は、最近再稼働したんですよね?
そうです。
1990年代に閉鎖されていました。
再オープンしたのは、2001年の春のことです。
現在も蒸溜所内は、創業当時のままの伝統的な蒸留設備を残しながら、新たな革新的ウイスキーづくりを行っています。
ブルックラディ蒸溜所は、ウイスキー造りに『テロワール』が重要だと考えていると言われています。
テロワールとは?
簡単に解説すると、『生育地の地理・地勢・気候などによって品種の特徴』を指すフランス語です。
語源は、フランス語のterre(土地)と言われています。
そのため、ブルックラディ蒸溜所では、ウイスキー造りの原材料をはじめ環境まで、アイラ島でこだわるようにしているそうです。
\ブルックラディ蒸溜所のこだわり/
- アイラ島内の農家と契約し、アイラ産の大麦を使用。
※全てがアイラ産ではありませんが、将来的に全て切替予定です。
もちろん、現在使用しているアイラ産以外の大麦は、スコットランド産のものを使用。 - 熟成、ボトリングまでアイラ島で実施。
ブルックラディ蒸留所は、アイラ産の材料と環境を意識しながら、現在3つのブランド・ウイスキーを販売しています。
・ピートを炊かないモノ
・ヘビーなピート感のモノ
・さらに強烈なピート感のモノ
この3つです。
1番のピートを炊かないモノは、
明る目の青一色のユニークなボトルデザインが特徴的な『ブルックラディ』です。
2番のヘビーなピート感のモノは、
今回ご紹介する『ポートシャーロット』で、アードベッグより二回り程下回るフェノール値が30〜40ppmのウイスキーです。
3番の強烈なピート感のモノは、
アードベッグのフェノール値を一気に超える80〜300ppmの『オクトモア』です。
【評価】『ポートシャーロット10年』をご紹介
『ポートシャーロット10年』は、ポートシャーロット・スコティッシュ・パーレイの後継として発売が開始されたウイスキーブランドです。
凄くスモーキーなピート感と合わせて、フルーティーで華やかな香りや甘さが強いウイスキーでした!
ノンチルフィルターで着色料無添加、そしてアイラ島の湧水を使用してボトリングしています。
そして熟成樽には3種類使用され、その風味がミックスされウイスキーの味わいに抽出されています。
- ファーストフィル・アメリカンウイスキー樽 65%
- セカンドフィル・アメリカンウイスキー樽 10%
- セカンドフィル・フレンチワイン樽 25%
『ポートシャーロット10年』の味わい・香り
概要 | 詳細 |
---|---|
種類 | シングルモルト・スコッチウイスキー |
容量・アルコール度数 | 容量:700ml(アルコール度数50%) |
所有者(製造元) | ブルックラディ蒸溜所(レミーコアントロー社) |
香り | ・アードベックのようなピートの強い香り ・薬草のような風味 ・ナツメグやシナモンのようなスパイシーな香り |
味わい | アードベックと同様に、アイラ島にある蒸溜所で、さらにピートが高いこともあり、ピートの力強さが似ています。 【含んだ瞬間】 唇に一瞬、オレンジピールのようなビターな甘みを強く感じる。 【中盤】 ピート香(ヨード臭)の高い香りが一気に広がりながら甘みと一緒に、生姜やナツメグのようなスパイシーさと、海藻などを思わせる潮気が楽しめる。 【飲んだ後】 ココナッツやオレンジピールのような爽やかさが広がる。 そして、ピート香が楽しめる。 |
何料理に合う? | ドライフルーツ、赤身肉、海産物(牡蠣などのミルキーなモノ)…など |
初心者向け | ヘビーなピート感が強烈なので、慣れていない初心者の方には、なかなか厳しいでしょう。 ですがピートの反面、フルーティーな甘さも強いので、慣れていない方でもハイボールなどにすれば、より飲みやすくなります。 |
総合評価 |
ヘビー・ピートなウイスキーが好きな人には、ぜひ試して欲しい1本です。
ぜひお試しください
【飲み方】『ポートシャーロット10年』のtasting note
今回試してみた飲み方は、『ストレート』『ロック』『ハイボール』の3種類です。
ストレートの場合
強烈なピートの香りが楽しめ、フルーティーな甘味が強く感じます。
そして、シナモンなどのスパイシーさが甘さの中に広がります。
ロックの場合
飲む前に、薬草のようなピートの香りがし、口に含んだ瞬間ストレートよりさらに甘味を感じます。
口当たりは凄くライトに変化しました。
ハイボールの場合
炭酸を入れることで、よりピート感がライトになりますが、甘さもスッキリすることで、スモーキーさが目立ちました。
ポートシャーロット10年でおすすめの飲み方は、ロックもしくはハイボールです。
【おつまみ】『ポートシャーロット10年』に合わせたメニューとは?
スモーキーなピート感に負けない、肉の旨味が凝縮した赤身肉のステーキを合わせました。
そして、ステーキの食べ方はワサビと藻塩でシンプルにしたことで、全くポートシャーロットの味わいを邪魔しません。
藻塩は、海水と海藻の旨味が凝縮した日本の塩です。
アイラ島らしい『ポートシャーロット10年』の潮気とも、凄く相性が良かったのが印象的でした。
ぜひ試してみて欲しいですね!
また、ポートシャーロットのアイラモルトらしい潮気を活かして、海鮮系の牡蠣などと併せるのも非常にオススメです。
\ぜひお試しください/
\海産物との相性も抜群/
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