【オススメのスコッチ】オクトモア12.1 スコティッシュバーレイ|フェノール値 130.8ppm……なのにクセのないスモーキー感で、甘くフルーティーなアイラモルト!
ブルックラディ蒸溜所が作る『オクトモア』と言えば、最もヘビーなピート感が期待できるシングルモルトとして有名ですね!
ええ。
シリーズの中には200ppmを超えるものもあり、今回発売された『オクトモア12.1』は130.8ppmです。
ヘビーなスモーキーでピート感が楽しめるウイスキーがお好みの方に、ぜひオススメしたいのが『オクトモア』シリーズです。
今回はその中でも、甘くフルーティーな風味とスモーキーさが楽しめる『オクトモア12.1』をご紹介します。
ぜひ次回購入するリストに加えてください。
『オクトモア12.1 スコティッシュバーレイ』をご紹介
『オクトモア』シリーズは、アードベッグのフェノール値が高いウイスキーです。
フェノール値とは、ピートの乾燥レベルを指す数値ですね。
一概には言えませんが、フェノール値が高い程スモーキー香りが高いため、スモーキーなウイスキーの目安としても使われています。
- ボウモア:20〜25ppm
- ポートシャーロット10年:40ppm
- ラフロイグ セレクトカスク:50ppm
- アードベッグTEN:約55〜65ppm
- オクトモア シリーズ:80〜300ppm
今回ご紹介する『オクトモア12.1 スコティッシュバーレイ』は、フェノール値がなんと130.8ppmです。
【概要】世界で一番ピートでスモーキーな『オクトモア』シリーズとは?
オクトモアシリーズは、同蒸溜所のスタンダート品であるポートシャーロットを作ったことがきっかけで誕生しました。
ポートシャーロットは、フェノール値が毎回キッチリと40ppmになるように、フェノール値が約80ppmのモルトと、ノンピートのモルトを混ぜ合わせて調整しているそうです。
つまり薄めてppmを調整しているんですね!
この手法がキッカケで、当時どの蒸溜所も手を伸ばさなかった、80ppmの超ヘビーなブランドを作ることになりました。
お気づきでしょうか。
これが『オクトモア』シリーズです。
もちろん、フェノール値が高いということはピート香が強くなりため、周囲からは反対の声もあったものの、現在はスモーキーなウイスキーファンから毎年注目されるシリーズになりました。
基本的に発売されるルールとして、今回の『12.1』と同様にその年のナンバリングにプラスして[.1][.2][.3]が付けられます。
[.1]のものはバーボン樽で全期間熟成させた原酒が使用されます。
【特長】『オクトモア12.1 スコティッシュバーレイ』の原酒
『オクトモア12.1 スコティッシュバーレイ』は、ゆっくりと蒸溜したスピリッツをファーストフィルのアメリカンオーク樽で5年熟成させたアイラモルトです。
ブルックラディ蒸溜所のこだわりでもある、素材を大切に活かすことからノンチルフィルターで着色料無添加で仕上げています。
【評価】『オクトモア12.1 スコティッシュバーレイ』の味わい・香り
『オクトモア12.1 スコティッシュバーレイ』は、フェノール値130.8ppmですが、その桁数と飲んだ際の印象は驚く程違います。
スモーキー感はあるものの印象は穏やかで、さらにフルーティーな甘さが楽しめます。
えぐみを感じさせるようなスモーキーなピート感は、『オクトモア12.1 スコティッシュバーレイ』には全くありません。
クセが少なく、同じスモーキーなヨード香が楽しめるウイスキーの中で、どちらかと言えばアードベッグの荒々しさよりは、ラフロイグの上品さに近い印象です。
気になる評価はこちら
種類 | シングルモルト スコッチウイスキー |
---|---|
容量・アルコール度数 | 容量:700ml(アルコール度数59.9%) フェノール値:130.8ppm |
所有者(製造元) | ブルックラディ蒸溜所(レミーコアントロー社) |
香り | ・正露丸を思わせるスモーキーでピーティーな香り ・フルーティーで落ち着いた甘い香り |
味わい | 【含んだ瞬間】 正露丸のようなスモーキーなピート香が急激に広がるものの、その印象は穏やかでライト。さらに、ピートフレーバーの奥に、若干爽やかな香りを感じます。 【中盤】 次第に口の中に熟したアプリコットのようなフルーティーな甘さと、胡椒のスパイシーな風味が広がります。 【飲んだ後】 余韻はあとに引かず、スモーキーなほろ苦い風味が静かに残ります。 アルコール独特の嫌な刺激がありません。 |
何料理に合う? | 肉料理、ガッツリとしたニンニクの料理でも負けません。 |
初心者向け | 驚く程フェノール値の桁数に比べ、穏やかでフルーティーな印象のシングルモルトウイスキーですが、初心者の方にはやはり厳しいでしょう。 |
総合評価 |
極限までピートを炊き込んでいるにもかかわらず、攻撃的な印象ではありません。
アードベッグよりも、非常に飲みやすいので、ぜひラフロイグぐらいのスモーキーさが楽しめるウイスキーを探している方にオススメです。
ぜひお試しください
【飲み方】『オクトモア12.1 スコティッシュバーレイ』のtasting note
今回試してみた飲み方は、『ハーフロック』です。
ハーフロックの場合
スモーキーなピート香が広がり、フルーティーな甘さが共存しています。
胡椒のようなスパイシーさや、シトラス系の爽やかな香りも、ひっそりと感じます。
徐々に氷が溶けていっても、『オクトモア12.1 スコティッシュバーレイ』は味わい・香りは変わらず最後まで楽しめます。
熟成期間は5年と、比較的若いシングルモルトですが、その存在感には圧倒されます。
アルコールの嫌な刺激がないので、ハーフロックでジックリと楽しむのがオススメです。
概要|オクトモア12.1 スコティッシュバーレイの『ブルックラディ蒸溜所』について
『ブルックラディ蒸溜所』は、スコットランドのアイラ島にあります。
アイラ島で作られるウイスキーはアイラモルトと称され、スモーキーなフレーバーのウイスキーが多いと言われています。
アイラ島の中でも、世界的に一番ピーティーなウイスキーを作るのが『ブルックラディ蒸溜所』ですね。
『ブルックラディ蒸溜所』は1881年に創業してから、一時期閉鎖し再オープンしたのは2001年の春です。
設備は創業当時の伝統的なものを残しています。
またウイスキーづくりでは『テロワール精神』でアイラ島にこだわりながら、革新的なウイスキー作りに挑戦しています。
テロワールとは?
簡単に解説すると、『生育地の地理・地勢・気候などによって品種の特徴』を指すフランス語です。
語源は、フランス語のterre(土地)と言われています。
その革新的なラインナップとして、ブルックラディ蒸溜所ではノンピートタイプ、ヘビーなピートタイプ、さらに上の強烈なピートが楽しめるタイプ、計3種類が作られています。
今回ご紹介するのが、この強烈なピートが楽しめる『オクトモア』シリーズです。
【おつまみ】『オクトモア12.1 スコティッシュバーレイ』に合わせたメニューとは?
今回『オクトモア12.1 スコティッシュバーレイ』には、ニンニクチップが添えられたローストビーフです!
ニンニクチップを添えたややガッツリとした風味ですが、思っていたっ通り全く『オクトモア12.1 スコティッシュバーレイ』の味わい・香りは負けません。
逆も然りでローストビーフの味わいの邪魔にならず、肉の旨みとローストビーフの甘く濃い味のソースを、ピーティーなスモーキーさとフルーティーな甘さがひきたてくれます。
個性的な味わいと香りが強いので、その分パンチの効いた料理に合わせやすいですね。
\ぜひお試しください/