7,000円以下で楽しめる!ウッドフィニッシュされたオススメのウイスキーをご紹介|合わせて『ウッドフィニッシュ』についても解説します!
最近、ウイスキーの中でも『ウッドフィニッシュ』を行っているモノをよく見かけますね。
ええ。
ウッドフィニッシュつまり追加熟成する手法は、近年採用する蒸溜所が増えてきました。
今回は前半で『ウッドフィニッシュ』について、そして後半では7,000円以下で楽しめるオススメのウイスキーをご紹介します。
『ウッドフィニッシュ』とは?
ウッドフィニッシュとは、通常の樽熟成が終わった後、種類の違う樽で追加熟成させることで、新たな独自のフレーバーを付ける手法です。
何といっても特徴は、異なる熟成樽の個性が融合で加わる、複雑な香りと風味ですね。
通常、ウッドフィニッシュは短期間(数ヶ月)長くても約2年ほど行います。
例えば、はじめにバーボン樽で熟成した後、ワイン樽に原酒を詰め替えて追加熟成(後熟)させるといった流れです。
ウッドフィニッシュの回数は、作り手の采配に任されています。
\計3種類の樽で熟成した商品/
『オーヘントッシャン スリーウッド』では、計3種類の樽を使用しています。
1回目はバーボン樽で通常熟成→2回目は辛口シェリーのオロロソ樽→3回目は甘口ペドロヒメネスシェリー樽
ウッドフィニッシュで使用する樽
『ウッドフィニッシュ』には、一般的にワイン樽やシェリー樽が使用されています。
また、ワイン樽でも有名なシャトーのワイン樽や、世界三大貴腐ワインと呼ばれているトカイワイン樽なども用いられ、限定発売されているウイスキーがあります。
\その他にも/
近年では、国内の蒸溜所でも『ウッドフィニッシュ』の手法を用いて、個性的なウイスキーを発売しています。
● ニッカウヰスキー(アップルブランデー樽を追加熟成に使用)
- シングルモルト余市 アップルブランデーウッドフィニッシュ
- シングルモルト宮城峡 アップルブランデーウッドフィニッシュ
● 長濱蒸溜所 AMAHAGANワールドモルトシリーズ
- レッドワインウッドフィニッシュ(※赤ワイン樽)
- AMAHAGAN Editionミズナラ(※ミズナラ樽)
- AMAHAGAN Edition山桜(※和の香木 山桜の木材で作られた樽)
ウッドフィニッシュを語る上で外せないのが『グレンモーレンジィ蒸溜所』
ウッドフィニッシュを初めて市場に出したのは、『グレンモーレンジィ蒸溜所』です。
日本国内でも人気の高い『グレンモーレンジィ蒸溜所』は1843年創業以来、伝統的な製法を護りながら革新的なウイスキー造りを行っています。
それが「樽のパイオニア」と称されるほどの、熟成に使用する樽と追加熟成へのこだわりです。
樽のホワイトオークの原木から選び抜き、グレンモーレンジィだけのデザイナーカスクを熟成に使用します。
追加熟成に使用する樽も、最高蒸溜製造責任者ビル・ラムデン博士が吟味し追加熟成するためだけに作られた樽もあるほどです。
例えば毎年数量限定で発売されるプライベート・エディション、第8弾『グレンモーレンジ バカルタ』です。
このウイスキーは、マデラ島で作られる甘みの強いマルムジー種のマディラワイン樽で追加熟成さたことで、果実を焼き上げたような甘い魅力的なシングルモルトに仕上がっています。
この完璧な追加熟成の樽を作るために、樽製作に関わる2年もの歳月が必要とする工程を、ほぼ全てコントロールしたそうです。
バカルタを含め、グレンモーレンジィ蒸溜所のウイスキーに共通する完璧な風味は、樽とウッドフィニッシュへの深いこだわりによって完成することが分かります。
また、上記以外にも甘口のソーテルヌワイン樽で追加熟成を行った『ネクタドール』も、多くの愛好家から人気の1本です。
おすすめの7,000円以下で楽しめるウッドフィニッシュを用いたウイスキー
最後に、今回上記でご紹介した各蒸溜所が発売する、ウッドフィニッシュされたオススメのウイスキー数点ご紹介していきます。
ぜひ最後まで読んでいただき、次回購入するウイスキーのご参考にしてください。
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オーヘントッシャン蒸溜所おすすめウイスキー『オーヘントッシャン スリーウッド』
概要 | 詳細 |
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種類 | シングルモルト(スコッチウイスキー) |
容量(アルコール度数) | 700ml(アルコール度数43%) |
ウッドフィニッシュの樽 | スパニッシュオーク 辛口のオロロソシェリー樽、 甘口のペドロヒメネスシェリー樽 |
『オーヘントッシャン スリーウッド』は、通常の熟成をバーボン樽で行い、その後品種の違う辛口と甘口のシェリー樽で順次追加熟成を行ったウイスキーです。
異なる3種類の樽で熟成したことで、より複雑な厚みある香りと味わいが特徴的です。
また、2回シェリー樽で熟成したことで、シェリー樽由来の甘い風味を強く感じます。
グレンモーレンジィ蒸溜所おすすめウイスキー『ネクター・ドールソーテルヌカスク』
概要 | 詳細 |
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種類 | シングルモルト(スコッチウイスキー) |
容量(アルコール度数) | 700ml(アルコール度数46%) |
ウッドフィニッシュの樽 | ソーテルヌの樽(甘口の貴腐ワイン) |
『ネクター・ドール』の由来は、黄金の果汁というウイスキーの味わいから名付けられました。
ウッドフィニッシュに使用した『ソーテルヌカスク』は、甘口で有名な貴腐ワインです。
そのため、ウイスキーの味わいは濃厚で滑らかな甘みで、デザートのように甘露な仕上がりとなっています。
長濱蒸溜所おすすめウイスキー
『AMAHAGAN Edition No.2レッドワインウッドフィニッシュ』
概要 | 詳細 |
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種類 | ワールドモルト |
容量(アルコール度数) | 700ml(アルコール度数47%) |
ウッドフィニッシュの樽 | 赤ワイン樽 |
『AMAHAGAN Edition No.2 レッドワインウッドフィニッシュ』は、赤ワイン樽で追加熟成させたウイスキーです。
『AMAHAGAN Edition No.2 レッドワインウッドフィニッシュ』は、世界的なウイスキーのコンペティションWWA2020 金賞を受賞した長濱蒸溜所の1本です。
ベースに使用したEdition No.1は、海外のモルトウイスキーと長濱蒸溜所のモルトをブレンドした、全てのAMAHAGANシリーズ基礎になっています。
ワイン樽で追加熟成したことで、赤ワイン由来の香りと風味が特徴的なウイスキーです。
また、シナモンのようなスパイシーさや、熟した果実のようなフルーティーさが楽しめます。
長濱蒸溜所おすすめウイスキー
『AMAHAGAN Edition No.3 ミズナラウッドフィニッシュ』
概要 | 詳細 |
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種類 | ワールドモルト |
容量(アルコール度数) | 700ml(アルコール度数47%) |
ウッドフィニッシュの樽 | ミズナラ樽 |
『AMAHAGAN Edition No.3 ミズナラ』は、AMAHAGAN Edition No1をベースに、ミズナラ樽で追加熟成させたウイスキーです。
『AMAHAGAN Edition No.3 ミズナラ』は、世界的なウイスキーのコンペティションWWA2020 部門最高賞を受賞した長濱蒸溜所の1本です。
ジャパニーズオークとも呼ばれているミズナラ樽でフィニッシュしたことで、独特のオリエンタルな風味が特徴的です。
長濱蒸溜所おすすめウイスキー『AMAHAGAN Edition 山桜ウッドフィニッシュ』
概要 | 詳細 |
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種類 | ワールドモルト |
容量(アルコール度数) | 700ml(アルコール度数47%) |
ウッドフィニッシュの樽 | 和の香木 山桜の木材で製作した樽 |
『AMAHAGAN Edition 山桜』は、AMAHAGAN Edition No1をベースにしています。
4ヶ月の間追加熟成で使用したのは、ウイスキーの中でも珍しい山桜の木材で作られた樽です。
『AMAHAGAN Edition 山桜』は、山桜由来の心地良い柔らかな芳香が特徴的です。
長濱モルトらしい甘いモルト香に合わせ、ほのかに桜餅のような和の風味が楽します。
一味違うウイスキーを探してるなら『ウッドフィニッシュ』を用いたものを!
いかがでしたでしょうか?
今回ご紹介したのは、『ウッドフィニッシュ』の手法を用いたウイスキーの一部です。
グレンモーレンジィ蒸溜所のビル・ラムデン博士が市場に出してから、各国で様々な蒸溜所が行いウイスキーの幅が広がっています。
また、世界的なウイスキー品評会でも高評価を受けていることもあり、今後も伸びること間違いなしです。
\ぜひ試してみてください/