【オススメのスコッチ】海のモルト『オールドプルトニー12年』| 塩っぽさで有名な海岸沿いの プルトニー蒸溜所が作るシングルモルト
今回は、2000年代初頭に「海岸にあるウイスキー蒸溜所は、本当に塩っぽいのか?」と論争で取り上げられた蒸溜所のウイスキー『オールドプルトニー』の12年ものです。
ありましたね。
ワイン雑誌のデカンターで取り上げられましたね!
ぜひ最後まで読んでいただき、次回購入するウイスキーリストに『オールドプルトニー12年』を加えてください。
『オールドプルトニー12年』をご紹介
ブランドの中で最も有名な『オールドプルトニー12年』は、海の潮風にさらされた倉庫で、バーボン樽のみで熟成したウイスキーです。
『オールドプルトニー12年』は、生み出された当時から全くレシピを変えず、パッケージだけ刷新しています。
(※マスターブレンダーのスチュアート・ハーヴェイ氏が、2018年にwhisky Magazineでコメントを出しています。)
当時のままの味わいなんですね!
【評価】『オールドプルトニー12年』の味わいと香り
『オールドプルトニー』の原酒は、国内外で人気の高いバランタインのキーモルトとして使用されています。
今回ご紹介する12年は、蒸溜所の特徴である塩気を感じ、オイリーな飲み心地で蜂蜜のような甘い味わいと香りが印象的でした。
気になる評価はこちら
種類 | シングルモルト スコッチウイスキー |
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容量・アルコール度数 | 容量:700ml(アルコール度数40%) |
所有者(製造元) | オールドプルトニー蒸溜所 |
香り | ・非常に熟したプラムや洋梨のようなフルーティーな甘い香り |
味わい | 【含んだ瞬間】 熟れたプラム、洋梨といったフルーティーで甘い香りが広がります。 【中盤】 ライトなオイリーな飲み心地で、蜂蜜やナッツのような甘い風味とモルトのコクを感じます。 若干、草っぽさが奥にします。 【飲んだ後】 終盤につれ、徐々に潮気がし、心地良い余韻で終わります。 |
何料理に合う? | 肉料理をはじめ、食中酒としても楽しめます。 |
初心者向け | ライトでオイリーなボディーなので、初心者の方はハイボールで楽しむのがオススメです。 |
総合評価 |
『オールドプルトニー12年』は、非常に飲みやすい部類のウイスキーです。
ぜひお試しください
【飲み方】『オールドプルトニー12年』のtasting note
今回試してみた飲み方は、『ストレート』『ロック』『ハイボール』の3種類です。
ストレートの場合
飲む前から、甘くフルーティーで華やかな香りがし、口に含んだ瞬間に甘い味わいと香りが一気に広がります。
そして、ナッツの風味とオイリーな飲み心地が楽しめます。
ロックの場合
氷によって徐々に加水されても甘味は残ります。
そして、微かに草のような香りと、『海のモルト』由縁の塩気が楽しめます。
ハイボールの場合
元々ライトでオイリーなボディーなので、ハイボールにするとより軽快に楽しめます。
飲み心地もサッパリとしながらも、オイリー感は残ります。
『オールドプルトニー12年』は、ストレートでもロックでもハイボールでも、どんな飲み方でも楽しめます。
【概要】『プルトニー蒸溜所』についてご紹介
オールドプルトニー蒸溜所は、2013年にウルフバーン蒸溜所が創業されるまで、スコットランドの最北端にある蒸溜所だと言われていました。
オールドプルトニー蒸溜所が位置するのは、スコットランド本島の北端にある港町ウィックにあります。
蒸溜所のある地域の特徴
ウィック町は、ピートが多いことで有名です。
また、町の一部は1810年に漁村のモデルとして、サー・ウィリアム・プルトニーによって建設されています。
この地域は、ニシン漁が盛んで有名でした。
当時の港には1,000艘もの漁船が入り、多くの船乗りと加工作業を行う人材で溢れていたと言われています。
当時の資料で、1日に2,300ℓものウイスキーが消費されていたそうです。
また、ウイスキー造りで使用される樽や、ウイスキーなども出荷されていました。
プルトニー蒸溜所の歴史
オールドプルトニー蒸溜所は、1826年に『プルトニータウン』と呼ばれる地域に、ジェームス・ヘンダーソンによって建設されました。
漁業が町の産業の中心でしたが、酒銘も町づくり推進の一貫だったと言われています。
蒸溜所は近いところで、港から約230mしか離れておらず、日々海からの強い潮風を受けていることが特徴です。
創業から1世紀後、プルトニー蒸溜所は様々な会社に買収されています。
1920年にはブレンデッドウイスキーメーカーのジェームズ・ワトソン&カンパニーに、1995年はインバーハウス社が所有します。
その後も、現在所有しているインターナショナル・ビバレッジ・ホールディングス(タイビバレッジ傘下)に売却されるまで、いくつもの手に渡ります。
その間、数々のウイスキー蒸溜所が経験しているのと同様に、プルトニー蒸溜所も禁酒時代を経験します。
1930年代、一時期プルトニー蒸溜所は生産を中止していました。
1925年から47年まで、プルトニータウンはアルコール類が全面的に禁止されていたそうです。
その後1995年にハイラム・ウォーカー社に運営が移った3年後、ウイスキーの生産が再開します。
そして禁酒条例廃から50周年の1997年頃に転機が訪れます。
その頃所有していたインバーハウス社が、現在でも海のモルトと呼ばれ受賞歴も多い『オールドプルトニー12年』を生み出し、塩気を感じさせるウイスキーのブランドを確立しました。
ボトルの特徴的な首が膨らんだデザインは、プルトニー蒸溜所のユニークなポットスチルの形を再現しています。
【おつまみ】『オールドプルトニー12年』に合わせたメニューとは?
今回は焼肉と『オールドプルトニー12年』のハイボールを合わせました。
もちろん濃い目で!
お肉は刻みワサビと焼肉パンチをつけ、オールドプルトニー12年を邪魔せずお肉の旨みを引出す味付けにしました。
お肉の旨味でいっぱいのところに、オールドプルトニー12年を飲むと、ウイスキーのフルーティーな甘味や塩気が相乗効果になりマリアージュします。
また、口の中をサッパリとオールドプルトニー12年が洗い流してくれるので、飲む手が止まりません。
\ぜひお試しください/