ウイスキーからバニラ香がする理由とは?を徹底解説!バニラアイスとの相性の良いウイスキー5種類もご紹介!
バニラアイスにウイスキーをかけると最高ですよね!
そう言えば……
ウイスキーの中には、バニラ香がする銘柄もありますね。
ええ。
フレーバーを表現する時、重要なポイントになります。
今回は、「なぜウイスキーからバニラ香がするのか?」その理由をご紹介します。
バニラアイスとの相性が良い理由が判明するので、ぜひ興味のある方はご参考ください。
後半では、バニラアイスと相性が良いウイスキー5種類をご紹介しています。
ウイスキーから『バニラ香』がするのはなぜ?
バニラ香をもつウイスキーは、飲んだ瞬間に甘く華やかな香りを感じるため、日本に限らず世界中の愛好者から親しまれているフレーバーです。
一言でバニラ香といっても、「カスタードクリームのような甘さなのか?」「ほろ苦いのか?」など、その風味に合わせてお菓子に例えられる場合があります。
例えば、『バニラカスタード』や『バタースコッチ』『トフィー』など多岐に渡ります。
なるほど…でも疑問なんですが
ウイスキーに『バニラビーンズ』が入っている訳でもないのに、なぜバニラ香を感じるのでしょうか?
その秘密は熟成樽にあります。
もちろん他にも要因がありますが、ウイスキー製造工程90%のをしめる熟成期間、つまり樽が大きく影響を与えていると言われています。
ウイスキーの熟成には、必ず木製の樽で行います。
使用される一般的な樽は、バーボン樽やシェリー樽などです。
そのオーク材内部に、『バニリン』と呼ばれるバニラ香由来の香味成分が含まれています。
なるほど!
それが熟成中に溶け出すんですね。
熟成は、一般的に最低でも3年以上貯蔵することが定められ、長期熟成であれば10年20年は樽の中で寝かせます。
そのため、樽の内部ある『バニリン』をはじめとする成分が、じっくりと原酒に溶け出し素晴らしいフレーバーが付与されます。
『バニラ香』が強いもの、弱いウイスキーがあるのはなぜ?
先ほどお伝えした『バニリン』が多量に残っているかがポイントです。
ウイスキーで使用する熟成樽(フィル)には、『ファーストフィル』『セカンドフィル』『サードフィル』などがあります。
これは、モルトウイスキーを熟成させた回数により呼び方が変化します。
もうお分かりの方も多いでしょう。
ファーストフィル、つまり初めて熟成で使用する樽には『バニリン』の成分が多く、セカンド、サードになると減少していきます。
そのため、熟成樽にどれを使うかで、仕上る原酒のバニラ香の強さは左右されるのです。
ちなみに一般的に
● ファースト
→濃厚なバニラビーンズを思わせる香り
● セカンド
→バニラアイスのような香り
と言われています。
ファーストでなくても、バニラっぽい香りがする。
……ということですね!
\その他にも理由が/
↓↓↓
バニラ香(バニリン)を引き出すもう一つの要因
今度は熟成樽の内側に行う、焦がす処理が関係しています。
バーボン樽には、『チャー』と呼ばれる内側に直火で焦がす処理を行います。
また、低温でジックリと加熱することで『トースト層』と呼ばれる炭化層が出来上がります。
この炭化層(トースト層)が厚いと濃厚で深いバニラ香がし、薄いと軽い印象になると言われています。
つまり、バニリンの含まれる量が変化し、焼き付けの度合いによって様々なバニラ香に仕上がるということです。
↓↓↓
ウイスキーとバニラアイスの相性の良さ
どうですか?
ウイスキーとバニラアイスは、共通する香りがあることがこれで分かりましたね。
納得です!
だから相性が良いのですね。
実は、お酒とアイス(シャーベット)の食べ方は、昔からあるんですよ。
バニラアイスではありませんが、古代ローマでは氷や雪にワインをかけたり、現代ではイタリアのアフォガード、フルーツブランデーをかけるスイーツなどがあります。
日本では、SAKEICEという日本酒を混ぜたアイスクリームまで存在し、アイスとお酒相性はウイスキーに限らず人気なのが窺えます。
最近では、ニッカおじさんからバニラアイスを使用した『ウイスキー・ジェラート』のレシピが発表されましたね。
これは本当にオススメです!
このレシピは、バニラアイスにかけるだけなので、お手軽にできる大人のデザートです。
興味のある方はぜひ
バニラアイスと相性抜群ののウイスキー5選
家飲みでウイスキー×アイスを行うのは、非常に簡単です。
なんたって、かけるだけで完成します。
また、ウイスキーはアイス本来の味を邪魔することがあまりありません。
果実やハーブを使うリキュールとは違い、どの味でもウイスキーのフレーバーは相性が良いのが事実です。
ではほんの一部ですが、バニラ香が特徴的なウイスキーをご紹介します。
【1】グレンマレイ12年
グレンマレイ12年は、バーボン樽を使用しているので、特有のバニラやカラメルのような風味を楽しむことができます。
ウッディーさやモルティーさが強く、舌に残る塩気も混在しているので、かなり複雑な風味を味わえます。
また、白州の外国版のような木の香りの強さを感じたので、白州が好きな方はグレンマレイ12年もお好きだと思います。
グレンマレイ12年は、バニラアイス淡白さのアクセントになるはずです。
\ぜひアイスと一緒に/
【2】ジムビーム
2019年バーボン業界の中で、世界No.1の売り上げを誇ったアメリカンウイスキーです。
バニラやキャラメルのような甘くライトな香り、ライ麦のオイリーでスパイシーな味わいが楽しめます。
\ぜひアイスと一緒に/
【3】ジャックダニエル・テネシーハニー
2011年からアメリカで発売され始めたテネシーハニーは、日本ではリキュールとして販売されていますが、フレーバータイプの正真正銘バーボンウイスキーです。
蜂蜜のフレーバーを加えられたことで、ウイスキーが苦手な方でも飲みやすいウイスキーとなっています。
また、蜂蜜の香りと味わいのため、牛乳割りやバニラアイスといった乳製品と相性の良く甘い物好き、お酒好きの方にはおすすめです。
\ぜひアイスと一緒に/
【4】サントリー碧Ao
ビームサントリー社が所有する、世界5大ウイスキーをブレンドしたウイスキーです。
使用された原酒の中には、ジムビームバーボン原酒があり、華やかでバニラ香を感じることができます。
また、各国の原酒由来の味わいと香りが、ほのかに感じることができるため、ウイスキー単独としても非常に楽しめる1本です。
\ぜひアイスと一緒に/
【5】山崎ノンエイジ
国産ウイスキーの中で、5本の指に入る最も有名なブランドで、サントリー『山崎』のスタンダート商品です。
山崎ノンエイジは、ビンテージではないものの、味・香のバランスが非常に良いウイスキーだと言えます。
飲んだ瞬間、上品な甘い香りがし、コクがありながらもあっさりした印象なので、バニラアイスの濃厚なコクの邪魔をしません。
\ぜひアイスと一緒に/
お好みのウイスキーとバラニラアイスを楽しんでください!
上記で5種類ご紹介しましたが、私がよく合わせるのは『ジャックダニエル・テネシーハニー』と『ジムビーム』です。
蜂蜜フレーバーとバニラアイスの相性は、言わずもがなでしょう。
もちろん、他4種類でもバニラアイスとの相性はバッチリです。
大人のデザートとして楽しみたいなら、『山崎』や『グレンマレイ12』と合わせてみてください。
また、華やかな香りと濃厚なバニラの風味を楽しみたいなら『サントリー碧Ao』がおすすめです。
\ぜひアイスと一緒に/