ニッカウヰスキー【宮城峡蒸溜所】をご紹介|ウイスキーの味や種類・歴史
【概要】竹鶴政孝 氏の第二の蒸溜所『宮城峡蒸溜所(ニッカウヰスキー)』
所在地 | 宮城県仙台市青葉区ニッカ1 |
創業年 | 1934年(旧:大日本果汁) 生産開始:1969年 |
運営 | ニッカウヰスキー(アサヒグループホールディングス) |
見学 | 要予約(※見学の詳細はこちら) |
公式サイト | https://www.nikka.com/distilleries/miyagikyo/ |
ハウススタイル | ・華やかなフレーバー ・フルーティー ※スコッチウイスキーで表現すると、ローランド・スペイサイドに近い |
宮城峡蒸溜所は、竹鶴政孝氏がニッカウヰスキー第二の蒸溜所として、1969年に宮城県と山形の県境に建設しました。
竹鶴政孝氏が、新川の水でブラックニッカの水割りを飲み、この地で蒸溜所を建設することを即決したそうですね。
石炭直下焚でスモーキーなフレーバーが特徴の余市蒸溜所と違い、宮城峡はフルーティーで華やかなフレーバーが特長です。
【ラインナップ】代表的な宮城峡蒸溜所のウイスキー
シングルモルト宮城峡(ノンエイジ)
容量(アルコール度数) | 容量:700ml(アルコール度数45%) |
分類 | シングルモルト ジャパニーズウイスキー |
参考小売価格 | 4,950円(税込) |
入手難易度(高い程困難) | |
香り | ・りんご ・洋梨 ・フローラル ・シェリー感 ・ウッディー |
味わい | ・フルーツの様な水々しいフルーティーさ ・バニラや紅茶のような風味 ・優しい樽感がふわっと余韻 |
ニッカ カフェグレーン
容量(アルコール度数) | 容量:700ml(アルコール度数45%) |
分類 | グレーンウイスキー |
参考小売価格 | 4,950円(税込) |
入手難易度(高い程困難) | |
香り | ・ウッディー ・カスタード、クリームブリュレ ・バニラ |
味わい | ・甘く艶やかなフルーティーさ ・クレームブリュレや蜂蜜のような甘いフレーバー ・若干ウッディーさが広がります ・まろやかでライトな余韻 |
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【歴史】宮城峡蒸溜所のあゆみ
ニッカウヰスキー創業者の竹鶴政孝 氏は、余市蒸溜所を1934年に北海道の余市で設立しました。
ウイスキーの本場スコットランドで学んだ経験を経て、兼ねてより竹鶴政孝 氏はタイプの違う原酒をブレンドするとより複雑な味わいのウイスキーが作れると考えていたそうです。
そこで余市蒸溜所の創業から30年後の1964年、第二の蒸溜所を建設する地域を探しはじめました。
そして辿り着いたのが、寒冷な気候の余市とは全く違う、緑豊かな穏やかな気候の宮城県だったんですね。
もちろん気候風土だけでなく、原酒の製法に関しても余市蒸溜所とは全く異なる方法を取りました。
余市蒸溜所は、ピーティーで力強いスモーキーな味わいが特徴的です。
それとは対照的に、宮城峡蒸溜所は軽快で華やかな味わいです。
宮城峡蒸溜所のウイスキーは、スコッチウイスキーで例えるとローランドやスペイサイドの酒質に近いと言われています。
【比較】余市蒸溜所と宮城峡蒸溜所の違い
余市蒸溜所 | 宮城峡蒸溜所 | |
麦芽のフェノール値 | ノンピート、 ライトピート(4〜15ppm)、 ヘビリーピート(20〜50ppm)を使用 | ノンピート、 ライトピート(約4ppm)主流 |
ポットスチル | 小さなストレートヘッド型 (下向きのラインアーム) | 巨大なバジル型 (上向きのラインアーム) |
加熱方式 | 石炭直火蒸留 (800〜1,200℃) | スチームによる間接加熱 (約130℃) |
冷却装置 | ワームタブ | シェル&チューブ |
その他 特徴 | ー | カフェ式連続式蒸溜機 (カフェスチル) |
酒質 | 力強く重厚な香味の酒質に仕上がる | 華やかでライトな酒質に仕上がる |
日本で初めて導入された宮城峡のカフェ式連続式蒸留機
竹鶴 政孝 氏は、1963年当時でも旧式だった、英国ブレア社製のカフェ式連続式蒸留機を日本で初めて導入しました。
カフェ式蒸留機は、1826年にロバート・スタイン氏が発明しました。
現在主流している基盤になっているのは、その後1831年にイーニアス・コフィーがスタイン氏のものを改良し実用化させた連続式蒸留機です。
この連続式蒸留機は、香味成分を除去しアルコールの精製度を高めるのが特徴です。
導入当時でも旧式だったカフェ式蒸留機を選んだのは、原料本来の美味しさを追求するために、穀物由来の香り・風味・成分が残る特徴があったからですね。
そうなんです。
ニッカウヰスキーの定番ラインナップである『ニッカ カフェグレーン』は、他のグレーンウイスキーと違い、個性的で香りや風味が豊かさが味わえます。
竹鶴 政孝 氏が余市蒸溜所の次に探求した
個性の異なる原酒造り
を宮城峡蒸溜所では徹底的に、現在も追求し続けています。
\ぜひお試しください/