ウイスキーのラベルで、最近年数が記載されていない商品を見かけるんですが?
そういった年数表記がされていないものを、ノンエイジウイスキーと呼びます。
今回は、ノンエイジウイスキー(略称NAS)がどういったものなのかご紹介していきます。
目次
まずはウイスキーのラベルに記載される内容を知ろう!


ウイスキーのラベルには、その商品の様々な情報が書かれているのは知っていますか?
ウイスキーの名前や、製造した蒸溜所などの情報ですよね。
ラベルに記載する内容は、国ごとに違いますが、日本で義務付けられている項目をご紹介すると以下の内容です。
ウイスキーのラベルの内容
- 商品の名所
- 製造した蒸溜所
- 内容量
- アルコールの度数
- ※蒸溜所の創業年数や歴史など
- ※製法
- ※熟成期間
※印の部分は、法律で規定されていない項目ですが、他国で流通しているウイスキーにならい、入れていることが多いようです。
※の最後の項目『熟成期間』が、今回の議題ノンエイジウイスキーを説明する上で、非常に重要な項目と言えます。
ノンエイジウイスキーとは?

結論からお伝えすると、ノンエイジウイスキーとは熟成期間が記載されていない製品を表します。
熟成期間の記載方法とは、ウイスキーのラベルに10年12年と、年数が書かれている部分です。
例えば『山崎12年』のウイスキー

例えばサントリー『山崎12年』だと、12年以上熟成させた原酒だけをボトリング(瓶詰)をしたウイスキーになります。
ちなみに、熟成年数を記載する場合、一番若い年数を記載する必要があります。
なるほど!
では、瓶に詰める際に様々な年数の原酒をブレンディングするから、ノンエイジウイスキーになるんですね。
ノンエイジウイスキーが登場した理由とは?
最初、各メーカーが原酒不足に陥っていると聞きました。
もしかして、関係があるんですか?
ノンエイジではないウイスキーは、12年と記載する製品の場合、その年数より若い原酒は入れることができません。
ウイスキーの製造は、熟成で長い年月を必要とします。
今後、安定的なウイスキーを供給するためには、原酒を節約する必要があるんです。
ノンエイジウイスキーの魅力とは?
ノンエイジウイスキーでも、熟成期間が書かれているものと同様に、濃く・香り・風味の全てが素晴らしいウイスキーがたくさんありますよね。
そこが、ノンエイジウイスキーの魅力です。
熟成期間を記載する必要のないノンエイジウイスキーは、様々な年数のウイスキーを使うことができるので、より味わいの表現の幅が広がります。
もちろん、熟成期間が記載されているウイスキーも素晴らしいですが、熟成期間だけがウイスキーの素晴らしさではありません。
日本からすると、ノンエイジウイスキーは新たな幕開けのような印象ですが、
『アイリッシュウイスキー』や『アメリカンウイスキー』では、ノンエイジウイスキーが多いのはお気付きですか?
また、日本で長年親しまれているジョニーウォーカーでも、ノンエイジウイスキーがあります。
どのウイスキーも大好きです!
ノンエイジにこだわらず、より多くのウイスキーを楽しんでいきたいです。
このように自由度の幅広いノンエイジウイスキーは、今後日本のウイスキー業界の中で飛躍する種類だと言えますね。
サントリーは、今年(2019年)新たなノンエイジウイスキー新製品「碧Ao」の発表をしました。
新製品「碧Ao」は、スコットランド・アメリカ・アイルランド・日本・カナダの5大ウイスキーの原酒をブレンドしたワールドウイスキーです。
ノンエイジでも今までにない取り組みに、今後の日本のノンエイジウイスキーが、世界からより一層注目されるでしょう。