サントリー【山崎蒸溜所】をご紹介|ウイスキーの味や種類・歴史

2023年に100周年を迎えた『山崎蒸溜所』。 日本のウイスキー業界をニッカの竹鶴政孝 氏と共に歩んだ鳥井信治郎 氏の想いや、歴史からラインナップまで徹底しご紹介します!
目次

【概要】日本のウイスキー業界の大御所 鳥井信治郎 氏の『山崎蒸溜所(サントリー)』

【歴史】山崎蒸溜所のあゆみ
出典:サントリー山崎蒸溜所の公式サイト
所在地大阪府三島郡島本町山崎5-2-1
創業年1899年
生産開始:1924年
運営サントリー
見学有り
※5/1〜秋頃まで改修工事のため休止
(※詳細はこちら
公式サイトhttps://www.suntory.co.jp/factory/yamazaki/
ハウススタイルバランスの良さ
マスター蔵本

日本で初めて本格的なウイスキー蒸溜所として1924年に生まれた山崎蒸溜所は、2023年に記念すべき100周年を迎えました。

DEFU子

まさにジャパニーズウイスキー100年の歴史を抱える蒸溜所ですね。

山崎蒸溜所は、1923年に名水百選に選ばれた「離宮の水(水生野)」が湧き出る、大阪と京都の県境にまたがるよ山崎区に建設されました。

蒸溜所の建設は、現サントリーの前身である寿屋の経営者だった鳥井信治郎氏が、のちに現在のニッカウヰスキー創業者となる竹鶴雅孝氏をスカウトしたことで始まります。

【ラインナップ】代表的な余市蒸溜所のウイスキー

山崎ノンエイジ

山崎蒸溜所のラインナップをご紹介

ノンエイジとは、熟成年数が表記されていないウイスキーを指します。 熟成年数が表記しないので、使用されている原酒は古参のものから若々しいものまで構成される年数は、ウイスキーによって様々です。

山崎ノンエイジは、ミズナラ樽熟成のモルトと、ワイン樽熟成のモルトなどをブレンドしています。
ノンエイジながら、雑味を感じさせない深いコクと華やかな風味が楽しめます。

容量(アルコール度数)容量:700ml(アルコール度数 43%)
分類シングルモルトウイスキー
希望小売価格4,950円(税込)
入手難易度(高い程困難)
香り・苺
・プラム
・シナモン
・樽香
味わい・木や樽の香りがフワと広がりながら、後から苺やプラムを思わせるフルーティーな甘い香りで満たされる。
・ヘビーでないにも関わらず、モルティーでリッチなコク
・微かにスパイシーなシナモンの様な風味

山崎12年

山崎蒸溜所をご紹介

山崎12年は、蒸溜所の60周年を迎えた年に発売され、世界的なコンペティションで金賞を打ち出してきたシングルモルトです。
フルーティな風味とビターでスパイシーな味わいに加え、若干スモーキー感を感じます。

容量(アルコール度数)容量:700ml(アルコール度数 43%)
分類シングルモルトウイスキー
希望小売価格11,000円(税込)
入手難易度(高い程困難)
香り・バニラ
・桃
・マーマレード
・柿
・レーズン
味わい・バニラ香と合わせてフルーティーな味わい
・奥行きを感じさせるモルティーさ
受賞経歴はこちらです
  • 2018年 ISC金賞
  • 2014 SWSC金賞
  • 2013 SWSCダブルゴールド(最優秀金賞)
  • 2010 ISC金賞
  • 2009 SWSCダブルゴールド(最優秀金賞)
  • 2003 ISC 金賞

山崎18年

山崎蒸溜所のラインナップをご紹介

山崎18年は、ウイスキーブームで一気に18年以降は特に入手困難なウイスキーに数えられるようになりました。
全体的に当然のことながらノンエイジに比べて年数を重ねた原種で構成するため、よりリッチな厚みある奥行きを味わいを感じます。
シェリー樽由来のドライフルーツのような濃厚な甘味や、ビターなウッディーの余韻が続きます。

容量(アルコール度数)容量:700ml(アルコール度数 43%)
分類シングルモルトウイスキー
希望小売価格35,200円(税込)
入手難易度
(高い程困難)

※希少価値が高いためネットショップにて、プレミア価格が販売されています。
※実店舗で出会う確率は少ないです。
香り・レーズン
・いちごジャム
・プディング
・蜂蜜
・樽香
味わい・シェリー樽由来の甘く濃厚なこく
・蜂蜜のような甘さ
・香ばしいチョコレートのような風味
・スパイシーさ
受賞経歴はこちらです
  • 2018年 ISC金賞
  • 2015年 SWSC ベスト アザーウイスキー賞、SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)
  • 2014年 ISC金賞
  • 2013年 ISC 金賞
  • 2013年 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)
  • 2012年 ISC トロフィー(最高賞)
  • 2011年 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)
  • 2010年 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)、ISC 金賞
  • 2009年 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)
  • 2008年 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)
  • 2007年 ISC 金賞
  • 2006年 IWSC トロフィー(最高賞)
  • 2005年 SWSC ダブルゴールド(最優秀金賞)

山崎25年

山崎蒸溜所のラインナップをご紹介

山崎25年は、希少な長期熟成の原酒を使用するため、年間生産数がわずか千数百本と言われている限定品です。
そのため、インターネット上では高額なプレミア価格で取引されています。

容量(アルコール度数)容量:700ml(アルコール度数 43%)
分類シングルモルトウイスキー
希望小売価格176,000円(税込)
入手難易度
(高い程困難)

※希少価値が高いためネットショップにて、プレミア価格が販売されています。
※実店舗で出会う確率は少ないです。
香り・ドライフルーツ
・蜂蜜
・香木(伽羅)
・オレンジマーマレード
味わい・長期熟成らしい厚みある濃厚なこくと甘み
・上品なほろ苦さ
・鼻から抜けていく心地よい香りと、オリエンタルなスパイシーさ

響 JAPANESE HARMONY

響 JAPANESE HARMONYをご紹介

響の原酒は、山崎蒸溜所・白州蒸溜所・知多蒸溜所で作られ熟成されたものをブレンドして構成されています。
創業90周年を祝して響17年が初めてリリースされてからは、ノンエイジ/響21年/響30年/BLOSSOM HARMONYなど、多数のラインナップが登場しています。

容量(アルコール度数)容量:700ml(アルコール度数 43%)
分類ブレンデッドウイスキー
希望小売価格6,050円(税込)
入手難易度
(高い程困難)
香り・フローラル
・蜂蜜
・梨
・柑橘系
・ウッディー
味わい・まろやかで上品な蜂蜜を連想させる繊細な甘さ
・オレンジピールのようなほろ苦いフルーティーさ
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【歴史】山崎蒸溜所のあゆみ

現在は、海外の名だたるウイスキー品評会で受賞し続けている山崎蒸溜所ですが、創業前の日本ではスコットランドのような本格的なウイスキーは販売されていませんでした。

そこに目をつけたのが、寿酒造(現 サントリー)の社長 鳥井信治郎 氏と、のちのニッカウヰスキー創業者となる竹鶴政孝 氏です。
日本で世界に誇る日本のウイスキーを発売することを目標に、ウイスキーが製造できる人材を探していました。
そんな時、竹鶴政孝氏と出会い日本のウイスキーの歴史が進んでいきます。

鳥井信治郎 氏は、竹鶴政孝 氏に「良質な水が確保でき、かつ京阪神でアクセスが良い土地」で蒸溜所の建設予定地を探すよう指示しますが、スコットランドのような気候の土地だった北海道を提案したそうです。
日本で先駆けの蒸溜所だったので、見学ができるようにアクセスの良い立地を求めていたこともあり北海道は採用せず、大阪と京都の間 山崎に1923年に建設するに至りました。

マスター蔵本

蒸溜所を開設から6年後の1929年4月、日本初の『白札』がリリースしてからは、現在のサントリー定番ウイスキー『角瓶』や『トリス』が登場していきます。

その後も生涯にわたり
日本で世界に誇る日本のウイスキーを作る
ことを徹底的に追求し続けていました。

2023年に100周年を迎えた山崎蒸溜所

1923年に山崎蒸溜所が創業した後、第二の蒸溜所として1973年に白州蒸溜所が建設されます。
現在のサントリーは、ジムビーム蒸溜所をはじめアイリッシュ、スコッチ、カナディアンなどの蒸溜所が傘下に入ったことで、世界五大ウイスキー産地の原酒が集まりました。

マスター蔵本

2019年には、五大ウイスキー産地(=自社蒸留)の原酒で構成されたワールドウイスキー碧Aoが発売されました。

ジャパニーズウイスキーは、2004〜5年に低迷中は輸出金額は10億にも満たなかった歴史があります。
しかし現在は空前のジャパニーズウイスキーブーム中で、その額なんと2015年には103億8,000万です。

さまざまなジャパニーズウイスキーがある中、やはり日本のウイスキー業界を100年守り続けた古参のサントリーは、国内外で多くのウイスキーラバーが注目しています。


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